媒介変数 $t$ を用いて $x = \cos t$, $y = 2\sin t$ と表される関数について、$\frac{dy}{dx}$ を求め、さらに曲線上の $t = \frac{\pi}{4}$ に対応する点における接線の方程式を求める。

解析学微分媒介変数接線三角関数
2025/6/20

1. 問題の内容

媒介変数 tt を用いて x=costx = \cos t, y=2sinty = 2\sin t と表される関数について、dydx\frac{dy}{dx} を求め、さらに曲線上の t=π4t = \frac{\pi}{4} に対応する点における接線の方程式を求める。

2. 解き方の手順

まず、dydx\frac{dy}{dx} を求める。
dydx=dy/dtdx/dt\frac{dy}{dx} = \frac{dy/dt}{dx/dt} である。
x=costx = \cos t より、dxdt=sint\frac{dx}{dt} = -\sin t
y=2sinty = 2\sin t より、dydt=2cost\frac{dy}{dt} = 2\cos t
したがって、
dydx=2costsint=2cott\frac{dy}{dx} = \frac{2\cos t}{-\sin t} = -2\cot t
次に、t=π4t = \frac{\pi}{4} のときの接線の方程式を求める。
t=π4t = \frac{\pi}{4} のとき、x=cosπ4=22x = \cos \frac{\pi}{4} = \frac{\sqrt{2}}{2}y=2sinπ4=222=2y = 2\sin \frac{\pi}{4} = 2 \cdot \frac{\sqrt{2}}{2} = \sqrt{2}
よって、接点は (22,2)(\frac{\sqrt{2}}{2}, \sqrt{2}) である。
t=π4t = \frac{\pi}{4} のとき、dydx=2cotπ4=21=2\frac{dy}{dx} = -2\cot \frac{\pi}{4} = -2 \cdot 1 = -2
よって、接線の傾きは 2-2 である。
接線の方程式は、yy1=m(xx1)y - y_1 = m(x - x_1) であり、(x1,y1)=(22,2)(x_1, y_1) = (\frac{\sqrt{2}}{2}, \sqrt{2})m=2m = -2 を代入すると、
y2=2(x22)y - \sqrt{2} = -2(x - \frac{\sqrt{2}}{2})
y2=2x+2y - \sqrt{2} = -2x + \sqrt{2}
y=2x+22y = -2x + 2\sqrt{2}

3. 最終的な答え

dydx=2cott\frac{dy}{dx} = -2\cot t
t=π4t = \frac{\pi}{4} における接線の方程式は、 y=2x+22y = -2x + 2\sqrt{2}

「解析学」の関連問題

関数 $f(x,y)$ が与えられています。 $f(x,y) = \begin{cases} \frac{2x^3y - 3xy^3}{x^2 + y^2} + xy^3, & (x,y) \neq ...

方向微分偏微分多変数関数極限
2025/6/21

関数 $f(x,y)$ が与えられたとき、原点(0,0)における$x$軸とのなす角が$\theta$である方向$\ell$への方向微分係数$\frac{\partial f}{\partial \el...

方向微分多変数関数極限勾配
2025/6/21

(1) 関数 $f(x,y) = x^4 + xy + y^4$ のラプラシアン $\Delta f$ を求めます。ただし、ラプラシアン $\Delta$ は $\Delta = \frac{\par...

偏微分ラプラシアンMaclaurin展開
2025/6/21

与えられた数列の和を求めます。数列は以下の通りです。 $\frac{1}{1 \cdot 7} + \frac{1}{4 \cdot 10} + \frac{1}{7 \cdot 13} + \dot...

数列部分分数分解望遠鏡和級数
2025/6/21

問題は、多変数関数の勾配、方向微分、および関連する計算を求めるものです。具体的には、以下の3つのパートに分かれています。 (1) 関数 $f(x, y, z) = x^2 + 3xy + 2y^2 +...

多変数関数勾配方向微分偏微分ベクトル解析
2025/6/21

関数 $f(x, y) = \frac{e^y}{x^2 + y^2}$ の点 $(1, 2)$ における勾配 $\nabla f(1, 2)$ を求める問題です。

偏微分勾配多変数関数
2025/6/21

関数 $f(x,y) = x^2 + 3xy + 2y^2$ について、以下の問題を解きます。 (a) 勾配ベクトル $\nabla f(-7,6)$ を求めます。 (b) 方向ベクトル $(1,2)...

偏微分勾配ベクトル方向微分多変数関数
2025/6/21

与えられた3つの三角関数について、グラフを描き、周期を求める問題です。 (1) $y = 3\sin\theta$ (2) $y = \frac{1}{3}\cos\theta$ (3) $y = \...

三角関数グラフ周期
2025/6/21

与えられた関数が連続である範囲を求める問題です。

関数の連続性定義域不連続点対数関数指数関数平方根分数関数
2025/6/21

(1) $\frac{x^2-2}{x(x-1)^2} = \frac{A}{x} + \frac{B}{x-1} + \frac{C}{(x-1)^2}$ となる定数 $A, B, C$ を求めよ。...

部分分数分解不定積分積分
2025/6/21