湖面から55m高い丘の上の地点Aから花火Bを見上げたときの仰角は15°、湖面に映る花火Cを見下ろしたときの俯角は45°である。湖面で反射する光の入射角と反射角が等しいものとして、以下の問いに答える。 (1) 花火Bの高さ、地点Aから花火の打ち上げ場所までの水平距離を求める。 (2) 花火の打ち上げ場所から水平距離で200m離れた、湖面から60m高いビルの屋上Dから花火Bを見上げたときの仰角に最も近い角度を求める。

幾何学三角比仰角俯角図形問題tan
2025/6/21

1. 問題の内容

湖面から55m高い丘の上の地点Aから花火Bを見上げたときの仰角は15°、湖面に映る花火Cを見下ろしたときの俯角は45°である。湖面で反射する光の入射角と反射角が等しいものとして、以下の問いに答える。
(1) 花火Bの高さ、地点Aから花火の打ち上げ場所までの水平距離を求める。
(2) 花火の打ち上げ場所から水平距離で200m離れた、湖面から60m高いビルの屋上Dから花火Bを見上げたときの仰角に最も近い角度を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、湖面から地点Aまでの高さをhA=55h_A=55 mとする。
地点Aから湖面までの距離と、地点Aから湖に映る花火Cまでの距離は等しい。
地点Aから湖面を見下ろす角度が45度なので、地点Aから打ち上げ場所までの水平距離をxxとすると、湖面から打ち上げ場所までの距離はxxである。
地点Bの湖面からの高さをhBh_Bとすると、
hB=hA+xtan15h_B=h_A+x \tan{15^\circ}
x=hA=55x=h_A=55 mであるから、
hB=55+55tan15h_B=55+55\tan{15^\circ}
tan15=tan(4530)=tan45tan301+tan45tan30=1131+13=313+1=(31)231=323+12=4232=23\tan{15^\circ}=\tan(45^\circ-30^\circ)=\frac{\tan45^\circ-\tan30^\circ}{1+\tan45^\circ\tan30^\circ} = \frac{1-\frac{1}{\sqrt{3}}}{1+\frac{1}{\sqrt{3}}}=\frac{\sqrt{3}-1}{\sqrt{3}+1}=\frac{(\sqrt{3}-1)^2}{3-1}=\frac{3-2\sqrt{3}+1}{2}=\frac{4-2\sqrt{3}}{2}=2-\sqrt{3}
hB=55+55(23)=55+110553=165553=55(33)h_B = 55+55(2-\sqrt{3}) = 55+110-55\sqrt{3}=165-55\sqrt{3}=55(3-\sqrt{3})
したがって、花火Bの高さは湖面から 55(33)55(3-\sqrt{3})mである。
地点Aから打ち上げ場所までの水平距離はx=55x = 55 mなので、x=551=55(1)x = 55 \sqrt{1} = 55(\sqrt{1}) mである。
55=エオ+55 = エオ \sqrt{カ} + キ
x=55x=55から
x=AO=55mx=AO=55 mとなる。
したがって、花火Bの高さは湖面から55(33)55(3-\sqrt{3}) mである。
花火の打ち上げは地点Aから水平距離で5555 mの位置で行われたと考えられる。
(2)
花火の打ち上げ地点から水平距離で200m離れたビルの屋上Dから花火Bを見上げたときの仰角をθ\thetaとする。
ビルの高さは60m。
打ち上げ地点からビル屋上Dまでの水平距離は200m。
花火Bの高さはhB=55(33)=16555316555×1.73216595.2669.74h_B = 55(3-\sqrt{3}) = 165 - 55\sqrt{3} \approx 165 - 55 \times 1.732 \approx 165 - 95.26 \approx 69.74 m
ビル屋上Dの高さは60m。
花火Bとビル屋上Dの高さの差は69.7460=9.7469.74 - 60 = 9.74 m
tanθ=9.742000.0487\tan\theta = \frac{9.74}{200} \approx 0.0487
θarctan(0.0487)2.79\theta \approx \arctan(0.0487) \approx 2.79^\circ
tan 4° = 0.0699
tan 6° = 0.1051
tan 8° = 0.1405
tan 10° = 0.1763
tan 12° = 0.2126
θ=4\theta = 4^\circに近い。
θ3\theta \approx 3^\circ

3. 最終的な答え

(1) 花火Bの高さは湖面から 55(3 - √3) mである。花火の打ち上げは地点Aから水平距離で 55 mの位置で行われたと考えられる。
(2) 0

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