座標平面上に点A(1, 3)と円$K_1: x^2 + y^2 + 4x + 2y = 0$がある。円$K_1$と半径が等しく、原点Oを中心とする円を$K_2$とする。 (1) 円$K_2$の方程式を求める。 (2) 点Aから円$K_2$に引いた2本の接線と円$K_2$の接点B, Cの座標を求める。ただし、点Bのy座標は点Cのy座標より大きいとする。 (3) (2)のとき、直線BCの方程式を求め、円$K_1$と中心が同じ円で、直線BCから切り取る線分の長さが$2\sqrt{2}$になる円を$K_3$とする。点Pが円$K_3$の周上を動くとき、線分APの長さの最大値を求める。

幾何学接線座標平面距離方程式
2025/6/21
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

座標平面上に点A(1, 3)と円K1:x2+y2+4x+2y=0K_1: x^2 + y^2 + 4x + 2y = 0がある。円K1K_1と半径が等しく、原点Oを中心とする円をK2K_2とする。
(1) 円K2K_2の方程式を求める。
(2) 点Aから円K2K_2に引いた2本の接線と円K2K_2の接点B, Cの座標を求める。ただし、点Bのy座標は点Cのy座標より大きいとする。
(3) (2)のとき、直線BCの方程式を求め、円K1K_1と中心が同じ円で、直線BCから切り取る線分の長さが222\sqrt{2}になる円をK3K_3とする。点Pが円K3K_3の周上を動くとき、線分APの長さの最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円K1K_1の方程式を平方完成する。
x2+4x+y2+2y=0x^2 + 4x + y^2 + 2y = 0
(x+2)24+(y+1)21=0(x+2)^2 - 4 + (y+1)^2 - 1 = 0
(x+2)2+(y+1)2=5(x+2)^2 + (y+1)^2 = 5
したがって、円K1K_1の中心は(-2, -1), 半径は5\sqrt{5}である。
K2K_2は原点Oを中心とし、半径が5\sqrt{5}であるから、その方程式は
x2+y2=5x^2 + y^2 = 5
(2) 接点B, Cの座標を(x0,y0)(x_0, y_0)とすると、接線の方程式はx0x+y0y=5x_0x + y_0y = 5である。
この直線が点A(1, 3)を通るので、
x0+3y0=5x_0 + 3y_0 = 5
x0=53y0x_0 = 5 - 3y_0
(x0,y0)(x_0, y_0)は円K2K_2上にあるので、
x02+y02=5x_0^2 + y_0^2 = 5
(53y0)2+y02=5(5 - 3y_0)^2 + y_0^2 = 5
2530y0+9y02+y02=525 - 30y_0 + 9y_0^2 + y_0^2 = 5
10y0230y0+20=010y_0^2 - 30y_0 + 20 = 0
y023y0+2=0y_0^2 - 3y_0 + 2 = 0
(y01)(y02)=0(y_0 - 1)(y_0 - 2) = 0
y0=1,2y_0 = 1, 2
y0=1y_0 = 1のとき、x0=53(1)=2x_0 = 5 - 3(1) = 2
y0=2y_0 = 2のとき、x0=53(2)=1x_0 = 5 - 3(2) = -1
したがって、接点B, Cの座標は(2, 1), (-1, 2)である。
点Bのy座標が点Cのy座標より大きいので、B(-1, 2), C(2, 1)
(3) 直線BCの方程式を求める。
傾きは122(1)=13=13\frac{1-2}{2-(-1)} = \frac{-1}{3} = -\frac{1}{3}
y - 2 = 13-\frac{1}{3}(x + 1)
3y - 6 = -x - 1
x + 3y - 5 = 0
直線BCの方程式は、x+3y5=0x + 3y - 5 = 0
K1K_1の中心は(-2, -1)である。点(-2, -1)と直線x+3y5=0x + 3y - 5 = 0の距離をdとする。
d=2+3(1)512+32=1010=1010=10d = \frac{|-2 + 3(-1) - 5|}{\sqrt{1^2 + 3^2}} = \frac{|-10|}{\sqrt{10}} = \frac{10}{\sqrt{10}} = \sqrt{10}
K3K_3は円K1K_1と中心が同じなので、中心は(-2, -1)である。
K3K_3の半径をrとすると、直線BCから切り取る線分の長さが222\sqrt{2}であるから、
(2)2+(10)2=r2(\sqrt{2})^2 + (\sqrt{10})^2 = r^2
2+10=r22 + 10 = r^2
r2=12r^2 = 12
r=12=23r = \sqrt{12} = 2\sqrt{3}
K3K_3の方程式は、(x+2)2+(y+1)2=12(x+2)^2 + (y+1)^2 = 12
点Pが円K3K_3の周上を動くとき、線分APの長さの最大値を求める。
APの長さが最大になるのは、点P, 円K3K_3の中心(-2, -1), 点A(1, 3)が一直線上に並ぶときである。
点A(1, 3)と円K3K_3の中心(-2, -1)の距離は、
(1(2))2+(3(1))2=32+42=9+16=25=5\sqrt{(1 - (-2))^2 + (3 - (-1))^2} = \sqrt{3^2 + 4^2} = \sqrt{9 + 16} = \sqrt{25} = 5
APの長さの最大値は、5 + 円K3K_3の半径 = 5+235 + 2\sqrt{3}

3. 最終的な答え

(1) x2+y2=5x^2 + y^2 = 5
(2) B(-1, 2), C(2, 1)
(3) 直線BCの方程式: x+3y5=0x + 3y - 5 = 0, APの長さの最大値: 5+235 + 2\sqrt{3}

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