平面上にいくつかの直線を引き、平面がいくつの領域に分割されるかを考える問題です。特に、$n$ 本の直線を引き、どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないという条件のもとで、平面がいくつの領域に分割されるかを考えます。

幾何学平面幾何領域分割数列
2025/6/21

1. 問題の内容

平面上にいくつかの直線を引き、平面がいくつの領域に分割されるかを考える問題です。特に、nn 本の直線を引き、どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないという条件のもとで、平面がいくつの領域に分割されるかを考えます。

2. 解き方の手順

(1) まず、n=1n=1 のとき、直線が1本なので、平面は2つの領域に分割されます。よって、アは2です。
n=2n=2 のとき、直線が2本なので、平面は4つの領域に分割されます。よって、イは4です。
nn 本の直線が引かれている状態から、n+1n+1 本目の直線を引くことを考えます。n+1n+1 本目の直線は、既に引かれている nn 本の直線と交わります。どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないという条件から、n+1n+1 本目の直線は、nn 本の直線と nn 個の交点を持ちます。
例えば、n=4n=4 のとき、l5l_5 は4本の直線 l1,l2,l3,l4l_1, l_2, l_3, l_444 個の交点を持ちます。よって、ウは4です。
l5l_5 は、l1,l2,l3,l4l_1, l_2, l_3, l_4 によって、55 個の線分あるいは半直線に分割されます。よって、エは5です。
l5l_5 を引くことにより領域は、55 個増えます。よって、オは5です。
同様に考えると、ln+1l_{n+1}nn 本の直線によって n+1n+1 個の線分あるいは半直線に分割されます。よって、カは n+1n+1 です。
これらの線分あるいは半直線は、それぞれ領域を2個ずつ増やします。よって、キは 2 です。
したがって、an+1=an+(n+1)×1a_{n+1} = a_n + (n+1) \times 1 が成り立ちます。
an+1=an+(n+1)a_{n+1} = a_n + (n+1) より、n+1n+1 は数列 {an}\{a_n\} の階差数列である。よって、クは 2 (階差) です。
a1=2a_1 = 2 であることを考慮すると、数列 {an}\{a_n\} の一般項は、an=2+k=1n1(k+1)=2+k=1n1k+k=1n11=2+(n1)n2+(n1)=2+n2n2+2n22=n2+n+22a_n = 2 + \sum_{k=1}^{n-1} (k+1) = 2 + \sum_{k=1}^{n-1} k + \sum_{k=1}^{n-1} 1 = 2 + \frac{(n-1)n}{2} + (n-1) = 2 + \frac{n^2-n}{2} + \frac{2n-2}{2} = \frac{n^2+n+2}{2}。よって、ケは 12(n2+n+4)\frac{1}{2}(n^2+n+4) です。

3. 最終的な答え

ア: 2
イ: 4
ウ: 4
エ: 5
オ: 5
カ: ② n+1n+1
キ: 1
ク: ② 階差
ケ: ⑦ 12(n2+n+4)\frac{1}{2}(n^2+n+4)

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