$n$ を整数とするとき、「$n^2 + 3$ が偶数ならば、$n$ は奇数である」という命題を証明する。

数論命題証明対偶整数の性質偶数奇数
2025/6/21

1. 問題の内容

nn を整数とするとき、「n2+3n^2 + 3 が偶数ならば、nn は奇数である」という命題を証明する。

2. 解き方の手順

この命題を直接証明するのは難しいので、対偶を証明する。
元の命題の対偶は「nn が偶数ならば、n2+3n^2 + 3 は奇数である」となる。
nn が偶数であるとき、n=2kn = 2kkk は整数)と表せる。
このとき、
n2+3=(2k)2+3=4k2+3=4k2+2+1=2(2k2+1)+1n^2 + 3 = (2k)^2 + 3 = 4k^2 + 3 = 4k^2 + 2 + 1 = 2(2k^2 + 1) + 1
2k2+12k^2 + 1 は整数なので、2(2k2+1)+12(2k^2 + 1) + 1 は奇数である。
したがって、nn が偶数ならば、n2+3n^2 + 3 は奇数である。
対偶が真であるから、元の命題「n2+3n^2 + 3 が偶数ならば、nn は奇数である」も真である。

3. 最終的な答え

n2+3n^2 + 3 が偶数ならば、nn は奇数である。(証明終わり)

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