楕円 $\frac{x^2}{3} + \frac{y^2}{4} = 1$ と直線 $y = -3x + k$ の共有点の個数が、定数 $k$ の値によってどのように変わるかを調べる問題です。

幾何学楕円直線共有点判別式
2025/6/21

1. 問題の内容

楕円 x23+y24=1\frac{x^2}{3} + \frac{y^2}{4} = 1 と直線 y=3x+ky = -3x + k の共有点の個数が、定数 kk の値によってどのように変わるかを調べる問題です。

2. 解き方の手順

楕円の式と直線の式を連立させて、xx についての二次方程式を導きます。
次に、その二次方程式の判別式を計算し、kk の値によって判別式がどのように変化するかを調べます。
判別式が正であれば共有点は2個、判別式が0であれば共有点は1個、判別式が負であれば共有点は0個となります。
まず、直線の式 y=3x+ky = -3x + k を楕円の式 x23+y24=1\frac{x^2}{3} + \frac{y^2}{4} = 1 に代入します。
すると、
x23+(3x+k)24=1\frac{x^2}{3} + \frac{(-3x + k)^2}{4} = 1
となります。
両辺に12を掛けて分母を払うと、
4x2+3(3x+k)2=124x^2 + 3(-3x + k)^2 = 12
4x2+3(9x26kx+k2)=124x^2 + 3(9x^2 - 6kx + k^2) = 12
4x2+27x218kx+3k2=124x^2 + 27x^2 - 18kx + 3k^2 = 12
31x218kx+3k212=031x^2 - 18kx + 3k^2 - 12 = 0
この xx についての二次方程式の判別式 DD を計算します。
D=(18k)24(31)(3k212)D = (-18k)^2 - 4(31)(3k^2 - 12)
D=324k2372k2+1488D = 324k^2 - 372k^2 + 1488
D=48k2+1488D = -48k^2 + 1488
共有点の個数は、DD の符号によって決まります。
* D>0D > 0 のとき、共有点は2個
* D=0D = 0 のとき、共有点は1個
* D<0D < 0 のとき、共有点は0個
D>0D > 0 となるのは、48k2+1488>0-48k^2 + 1488 > 0 のときです。
48k2<148848k^2 < 1488
k2<148848=31k^2 < \frac{1488}{48} = 31
31<k<31-\sqrt{31} < k < \sqrt{31}
D=0D = 0 となるのは、k=±31k = \pm \sqrt{31} のときです。
D<0D < 0 となるのは、k<31k < -\sqrt{31} または k>31k > \sqrt{31} のときです。

3. 最終的な答え

* 31<k<31-\sqrt{31} < k < \sqrt{31} のとき、共有点は2個
* k=±31k = \pm \sqrt{31} のとき、共有点は1個
* k<31k < -\sqrt{31} または k>31k > \sqrt{31} のとき、共有点は0個

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