ある商品を1個200円で仕入れ、売り値を変動させて販売する。売り値が250円のとき、1日に600個売れる。売り値を1円値下げすると、売上個数が15個増加し、1円値上げすると、売上個数が15個減少する。1日の利益を最大にするための仕入れ個数と1個あたりの売り値を求める問題。

代数学二次関数最大値最適化利益
2025/3/29

1. 問題の内容

ある商品を1個200円で仕入れ、売り値を変動させて販売する。売り値が250円のとき、1日に600個売れる。売り値を1円値下げすると、売上個数が15個増加し、1円値上げすると、売上個数が15個減少する。1日の利益を最大にするための仕入れ個数と1個あたりの売り値を求める問題。

2. 解き方の手順

売り値を xx 円とすると、売り値を 250250 円から x250x-250 円変動させることになる。この時、売上個数は 600+15(250x)600 + 15(250 - x) 個となる。
1個あたりの利益は x200x - 200 円なので、1日の利益 PP は、
P=(x200)(600+15(250x))P = (x - 200)(600 + 15(250 - x))
P=(x200)(600+375015x)P = (x - 200)(600 + 3750 - 15x)
P=(x200)(435015x)P = (x - 200)(4350 - 15x)
P=15x2+4350x+3000x870000P = -15x^2 + 4350x + 3000x - 870000
P=15x2+7350x870000P = -15x^2 + 7350x - 870000
利益 PP を最大にする xx を求めるために、この二次関数を平方完成する。
P=15(x2490x)870000P = -15(x^2 - 490x) - 870000
P=15(x2490x+24522452)870000P = -15(x^2 - 490x + 245^2 - 245^2) - 870000
P=15(x245)2+15(2452)870000P = -15(x - 245)^2 + 15(245^2) - 870000
P=15(x245)2+15(60025)870000P = -15(x - 245)^2 + 15(60025) - 870000
P=15(x245)2+900375870000P = -15(x - 245)^2 + 900375 - 870000
P=15(x245)2+30375P = -15(x - 245)^2 + 30375
利益 PP が最大になるのは x=245x = 245 のときである。
このときの売上個数は、
600+15(250245)=600+15×5=600+75=675600 + 15(250 - 245) = 600 + 15 \times 5 = 600 + 75 = 675 個である。
したがって、仕入れ個数は675個で、売り値は245円である。

3. 最終的な答え

仕入れ個数: 675個
売り値: 245円

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