問題は次の2つの主張の真偽を判定し、偽である場合は反例を挙げるものです。 (1) $\lim_{n\to\infty} a_n = \infty$, $\lim_{n\to\infty} b_n = \infty$ ならば $\lim_{n\to\infty} (a_n - b_n) = 0$ (2) $\lim_{n\to\infty} (a_n + b_n) = 0$, $\lim_{n\to\infty} (a_n - b_n) = 0$ ならば $\lim_{n\to\infty} a_n = \lim_{n\to\infty} b_n = 0$
2025/6/21
以下に、問題の解答を示します。
1. 問題の内容
問題は次の2つの主張の真偽を判定し、偽である場合は反例を挙げるものです。
(1) , ならば
(2) , ならば
2. 解き方の手順
(1) の主張について
と がともに無限大に発散する場合、 の極限は不定形となります。
反例として、、 を考えます。
このとき、、 ですが、 より、
となります。したがって、主張は偽です。
(2) の主張について
と が成り立つとき、
と の極限を求めます。
2つの式を足し合わせると、
したがって、 が得られます。
2つの式を引き算すると、
したがって、 が得られます。
よって、 となり、主張は真です。
3. 最終的な答え
(1) 偽 (反例:, )
(2) 真