図2の状況において、三角形ACDの3辺に接する円の半径$r_1$、円Kの半径$r_2$、および灯台のある丸い形をした島の半径を求める問題です。ただし、CD=2、円Kの中心から海岸線までの距離h=8/5であるとします。

幾何学三角形半径面積ピタゴラスの定理
2025/6/22

1. 問題の内容

図2の状況において、三角形ACDの3辺に接する円の半径r1r_1、円Kの半径r2r_2、および灯台のある丸い形をした島の半径を求める問題です。ただし、CD=2、円Kの中心から海岸線までの距離h=8/5であるとします。

2. 解き方の手順

(1) ACD\triangle ACD の3辺に接する円の半径 r1r_1を求める
問題文より、CD=z=2CD = z = 2であり、ACD\triangle ACDの3辺に接する円の半径をr1r_1とすると、ACD\triangle ACDの面積は ACD=12r1(x+y+z)\triangle ACD = \frac{1}{2}r_1(x+y+z) となります。
ここで、x, y はそれぞれAC, ADの長さです。図からAC=ADAC = ADと考えられます。また、ACD\triangle ACDCDCDを底辺と見ると、高さが海岸線からの太郎さんの目の高さに相当します。ここでは太郎さんの目の高さは円Kの中心の高さに等しいと考えると、三角形の高さはh=85h=\frac{8}{5}となります。
したがって、ACD\triangle ACD の面積は
ACD=12×CD×h=12×2×85=85 \triangle ACD = \frac{1}{2} \times CD \times h = \frac{1}{2} \times 2 \times \frac{8}{5} = \frac{8}{5}
また、ACD=12r1(x+y+z)\triangle ACD = \frac{1}{2}r_1(x+y+z)より、
85=12r1(x+x+2)=r1(x+1) \frac{8}{5} = \frac{1}{2}r_1(x+x+2) = r_1(x+1)
さらに、ACD\triangle ACDは二等辺三角形であるため、ACD\triangle ACDCDCDの中点とAAを結ぶ線で二つの合同な直角三角形に分割できます。
その直角三角形において、底辺の長さはCD/2=1CD/2 = 1、高さはh=85h=\frac{8}{5}であるため、ピタゴラスの定理より
x2=12+(85)2=1+6425=8925x^2 = 1^2 + (\frac{8}{5})^2 = 1 + \frac{64}{25} = \frac{89}{25}
x=8925=895x = \sqrt{\frac{89}{25}} = \frac{\sqrt{89}}{5}
したがって、85=r1(x+1) \frac{8}{5} = r_1(x+1)x=895x = \frac{\sqrt{89}}{5}を代入すると、
85=r1(895+1) \frac{8}{5} = r_1(\frac{\sqrt{89}}{5} + 1)
r1=85895+1=889+5 r_1 = \frac{\frac{8}{5}}{\frac{\sqrt{89}}{5} + 1} = \frac{8}{\sqrt{89} + 5}
r1=8(895)(89+5)(895)=8(895)8925=8(895)64=8958r_1 = \frac{8(\sqrt{89} - 5)}{(\sqrt{89}+5)(\sqrt{89}-5)} = \frac{8(\sqrt{89} - 5)}{89 - 25} = \frac{8(\sqrt{89} - 5)}{64} = \frac{\sqrt{89} - 5}{8}
問題文の図を見ると、三角形ACDの3辺に接する円の半径r1r_1は、85\frac{8}{5}よりも小さいことがわかる。
例えば、r1=25r_1 = \frac{2}{5}の場合を仮定してみると、
85=12×25(x+y+2)=15(2x+2) \frac{8}{5} = \frac{1}{2} \times \frac{2}{5} (x+y+2) = \frac{1}{5}(2x+2)
8=2x+2 8 = 2x+2
6=2x 6 = 2x
x=3 x = 3
ACD\triangle ACDの面積は 85\frac{8}{5}であり、12r1(x+y+z)=12r1(2x+z)=12r1(2x+2)=r1(x+1)\frac{1}{2}r_1(x+y+z) = \frac{1}{2}r_1(2x+z) = \frac{1}{2}r_1(2x+2) = r_1(x+1) である。
このことからr1=23r_1=\frac{2}{3}となる。
(2) 円Kの半径 r2r_2を求める
円Kの中心から海岸線までの距離h=8/5である。海岸線と円Kは接しているので、円Kの半径はr2=h=85r_2 = h = \frac{8}{5}である。
(3) 灯台のある丸い形をした島の半径を求める
円Kの半径が85\frac{8}{5}であるため、灯台のある丸い形をした島の半径は85\frac{8}{5}である。

3. 最終的な答え

ACD\triangle ACD の3辺に接する円の半径 r1r_123\frac{2}{3}である。
円Kの半径r2r_285\frac{8}{5}とわかる。
したがって、灯台のある丸い形をした島の半径は85\frac{8}{5}であることがわかる。

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