円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB=3, BC=5, CD=4, DA=3$である。$\angle B = \theta$とするとき、以下のものを求めよ。 (1) $\cos \theta$ の値 (2) 四角形ABCDの面積 $S$

幾何学円に内接する四角形余弦定理面積
2025/6/22

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3,BC=5,CD=4,DA=3AB=3, BC=5, CD=4, DA=3である。B=θ\angle B = \thetaとするとき、以下のものを求めよ。
(1) cosθ\cos \theta の値
(2) 四角形ABCDの面積 SS

2. 解き方の手順

(1) ABC\triangle ABC に余弦定理を用いると、
AC2=32+52235cosθ=3430cosθAC^2 = 3^2 + 5^2 - 2 \cdot 3 \cdot 5 \cos \theta = 34 - 30 \cos \theta
四角形ABCDは円に内接しているので、D=180θ\angle D = 180^{\circ} - \theta
ACD\triangle ACD に余弦定理を用いると、
AC2=32+42234cos(180θ)=2524(cosθ)=25+24cosθAC^2 = 3^2 + 4^2 - 2 \cdot 3 \cdot 4 \cos(180^{\circ} - \theta) = 25 - 24 (-\cos \theta) = 25 + 24 \cos \theta
したがって、3430cosθ=25+24cosθ34 - 30 \cos \theta = 25 + 24 \cos \theta より、
54cosθ=954 \cos \theta = 9
cosθ=954=16\cos \theta = \frac{9}{54} = \frac{1}{6}
(2) sinθ>0\sin \theta > 0 であるから、
sinθ=1(16)2=1136=3536=356\sin \theta = \sqrt{1 - (\frac{1}{6})^2} = \sqrt{1 - \frac{1}{36}} = \sqrt{\frac{35}{36}} = \frac{\sqrt{35}}{6}
四角形ABCDの面積 SS は、ABC+ACD\triangle ABC + \triangle ACD で求められる。
S=1235sinθ+1234sin(180θ)S = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 5 \sin \theta + \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 4 \sin(180^{\circ} - \theta)
=152sinθ+6sinθ=272sinθ=272356=9354= \frac{15}{2} \sin \theta + 6 \sin \theta = \frac{27}{2} \sin \theta = \frac{27}{2} \cdot \frac{\sqrt{35}}{6} = \frac{9 \sqrt{35}}{4}

3. 最終的な答え

(1) cosθ=16\cos \theta = \frac{1}{6}
(2) S=9354S = \frac{9 \sqrt{35}}{4}

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