確率変数 $X$ の期待値が $-2$ 、分散が $5$ であるとき、確率変数 $Y = 3X + 7$ の期待値、分散、標準偏差を求める。

確率論・統計学期待値分散標準偏差
2025/6/22
## 問題3

1. 問題の内容

確率変数 XX の期待値が 2-2 、分散が 55 であるとき、確率変数 Y=3X+7Y = 3X + 7 の期待値、分散、標準偏差を求める。

2. 解き方の手順

* 期待値の性質 E[aX+b]=aE[X]+bE[aX + b] = aE[X] + b を用いて YY の期待値を求める。
* 分散の性質 V[aX+b]=a2V[X]V[aX + b] = a^2V[X] を用いて YY の分散を求める。
* 標準偏差は分散の正の平方根であるから、YY の標準偏差を求める。
期待値の計算:
E[Y]=E[3X+7]=3E[X]+7=3(2)+7=6+7=1E[Y] = E[3X + 7] = 3E[X] + 7 = 3(-2) + 7 = -6 + 7 = 1
分散の計算:
V[Y]=V[3X+7]=32V[X]=95=45V[Y] = V[3X + 7] = 3^2V[X] = 9 \cdot 5 = 45
標準偏差の計算:
σ[Y]=V[Y]=45=95=35\sigma[Y] = \sqrt{V[Y]} = \sqrt{45} = \sqrt{9 \cdot 5} = 3\sqrt{5}

3. 最終的な答え

* 期待値: 11
* 分散: 4545
* 標準偏差: 353\sqrt{5}
## 問題4(1)

1. 問題の内容

次の数列の初項から第 nn 項までの和を求める。
数列: 12+12+22,22+23+32,32+34+42,1^2 + 1\cdot2 + 2^2, 2^2 + 2\cdot3 + 3^2, 3^2 + 3\cdot4 + 4^2, \dots

2. 解き方の手順

* 数列の一般項を求める。
* 一般項の和を計算する。
kk 項は k2+k(k+1)+(k+1)2=k2+k2+k+k2+2k+1=3k2+3k+1k^2 + k(k+1) + (k+1)^2 = k^2 + k^2 + k + k^2 + 2k + 1 = 3k^2 + 3k + 1 で表される。
数列の第 nn 項までの和を SnS_n とすると、
Sn=k=1n(3k2+3k+1)=3k=1nk2+3k=1nk+k=1n1S_n = \sum_{k=1}^n (3k^2 + 3k + 1) = 3\sum_{k=1}^n k^2 + 3\sum_{k=1}^n k + \sum_{k=1}^n 1
k=1nk2=n(n+1)(2n+1)6\sum_{k=1}^n k^2 = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6}
k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^n k = \frac{n(n+1)}{2}
k=1n1=n\sum_{k=1}^n 1 = n
Sn=3n(n+1)(2n+1)6+3n(n+1)2+n=n(n+1)(2n+1)2+3n(n+1)2+nS_n = 3\frac{n(n+1)(2n+1)}{6} + 3\frac{n(n+1)}{2} + n = \frac{n(n+1)(2n+1)}{2} + \frac{3n(n+1)}{2} + n
Sn=n(n+1)(2n+1)+3n(n+1)+2n2=n[(n+1)(2n+1)+3(n+1)+2]2S_n = \frac{n(n+1)(2n+1) + 3n(n+1) + 2n}{2} = \frac{n[(n+1)(2n+1) + 3(n+1) + 2]}{2}
Sn=n[2n2+3n+1+3n+3+2]2=n[2n2+6n+6]2=n(n2+3n+3)S_n = \frac{n[2n^2 + 3n + 1 + 3n + 3 + 2]}{2} = \frac{n[2n^2 + 6n + 6]}{2} = n(n^2 + 3n + 3)

3. 最終的な答え

Sn=n(n2+3n+3)S_n = n(n^2 + 3n + 3)
## 問題4(2)

1. 問題の内容

次の数列の初項から第 nn 項までの和を求める。
数列: 12,12+32,12+32+52,12+32+52+72,1^2, 1^2 + 3^2, 1^2 + 3^2 + 5^2, 1^2 + 3^2 + 5^2 + 7^2, \dots

2. 解き方の手順

* 数列の一般項を求める。
* 一般項の和を計算する。
kk 項は i=1k(2i1)2=i=1k(4i24i+1)\sum_{i=1}^k (2i - 1)^2 = \sum_{i=1}^k (4i^2 - 4i + 1) で表される。
i=1k(4i24i+1)=4i=1ki24i=1ki+i=1k1\sum_{i=1}^k (4i^2 - 4i + 1) = 4\sum_{i=1}^k i^2 - 4\sum_{i=1}^k i + \sum_{i=1}^k 1
=4k(k+1)(2k+1)64k(k+1)2+k= 4\frac{k(k+1)(2k+1)}{6} - 4\frac{k(k+1)}{2} + k
=2k(k+1)(2k+1)32k(k+1)+k=2k(k+1)(2k+1)6k(k+1)+3k3= \frac{2k(k+1)(2k+1)}{3} - 2k(k+1) + k = \frac{2k(k+1)(2k+1) - 6k(k+1) + 3k}{3}
=k[2(k+1)(2k+1)6(k+1)+3]3=k[2(2k2+3k+1)6k6+3]3= \frac{k[2(k+1)(2k+1) - 6(k+1) + 3]}{3} = \frac{k[2(2k^2 + 3k + 1) - 6k - 6 + 3]}{3}
=k[4k2+6k+26k3]3=k(4k21)3=k(2k1)(2k+1)3= \frac{k[4k^2 + 6k + 2 - 6k - 3]}{3} = \frac{k(4k^2 - 1)}{3} = \frac{k(2k-1)(2k+1)}{3}
数列の第 nn 項までの和を SnS_n とすると、
Sn=k=1nk(2k1)(2k+1)3=k=1nk(4k21)3=k=1n4k3k3S_n = \sum_{k=1}^n \frac{k(2k-1)(2k+1)}{3} = \sum_{k=1}^n \frac{k(4k^2-1)}{3} = \sum_{k=1}^n \frac{4k^3 - k}{3}
=13[4k=1nk3k=1nk]= \frac{1}{3} \left[ 4\sum_{k=1}^n k^3 - \sum_{k=1}^n k \right]
=13[4(n(n+1)2)2n(n+1)2]=13[4n2(n+1)24n(n+1)2]= \frac{1}{3} \left[ 4\left(\frac{n(n+1)}{2}\right)^2 - \frac{n(n+1)}{2} \right] = \frac{1}{3} \left[ 4\frac{n^2(n+1)^2}{4} - \frac{n(n+1)}{2} \right]
=13[n2(n+1)2n(n+1)2]=n(n+1)6[2n(n+1)1]=n(n+1)(2n2+2n1)6= \frac{1}{3} \left[ n^2(n+1)^2 - \frac{n(n+1)}{2} \right] = \frac{n(n+1)}{6} [2n(n+1) - 1] = \frac{n(n+1)(2n^2 + 2n - 1)}{6}

3. 最終的な答え

Sn=n(n+1)(2n2+2n1)6S_n = \frac{n(n+1)(2n^2 + 2n - 1)}{6}

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