## 問題1

確率論・統計学組み合わせ順列場合の数
2025/6/22
## 問題1
異なる色の9個の玉を、指定された個数ずつ、指定された組に分ける場合の数を求める問題です。具体的には、以下の4つの場合に分け方を考えます。
(1) 4個、3個、2個の3つの組に分ける。
(2) A, B, Cの3つの組に3個ずつ分ける。
(3) 3個ずつの3つの組に分ける。
(4) 2個、2個、2個、3個の4つの組に分ける。
## 解き方の手順
(1) 4個、3個、2個の3つの組に分ける場合
まず、9個から4個を選ぶ組み合わせは 9C4{}_9 C_4 通り。
次に、残りの5個から3個を選ぶ組み合わせは 5C3{}_5 C_3 通り。
最後に、残りの2個から2個を選ぶ組み合わせは 2C2=1{}_2 C_2 = 1 通り。
したがって、分け方は
9C4×5C3×2C2=9!4!5!×5!3!2!×1=9!4!3!2!=36288024×6×2=362880288=1260{}_9 C_4 \times {}_5 C_3 \times {}_2 C_2 = \frac{9!}{4!5!} \times \frac{5!}{3!2!} \times 1 = \frac{9!}{4!3!2!} = \frac{362880}{24 \times 6 \times 2} = \frac{362880}{288} = 1260 通り。
(2) A, B, Cの3つの組に3個ずつ分ける場合
まず、9個からAに入れる3個を選ぶ組み合わせは 9C3{}_9 C_3 通り。
次に、残りの6個からBに入れる3個を選ぶ組み合わせは 6C3{}_6 C_3 通り。
最後に、残りの3個からCに入れる3個を選ぶ組み合わせは 3C3=1{}_3 C_3 = 1 通り。
したがって、分け方は
9C3×6C3×3C3=9!3!6!×6!3!3!×1=9!3!3!3!=3628806×6×6=362880216=1680{}_9 C_3 \times {}_6 C_3 \times {}_3 C_3 = \frac{9!}{3!6!} \times \frac{6!}{3!3!} \times 1 = \frac{9!}{3!3!3!} = \frac{362880}{6 \times 6 \times 6} = \frac{362880}{216} = 1680 通り。
(3) 3個ずつの3つの組に分ける場合
上の(2)と同様に考えると 9!3!3!3!\frac{9!}{3!3!3!} 通りですが、組に区別がないので、3つの組の並び順を考慮する必要がありません。つまり、3!で割る必要があります。したがって、分け方は
13!×9!3!3!3!=16×1680=280\frac{1}{3!} \times \frac{9!}{3!3!3!} = \frac{1}{6} \times 1680 = 280 通り。
(4) 2個、2個、2個、3個の4つの組に分ける場合
まず、9個から3個を選ぶ組み合わせは 9C3{}_9 C_3 通り。
次に、残りの6個から2個を選ぶ組み合わせは 6C2{}_6 C_2 通り。
次に、残りの4個から2個を選ぶ組み合わせは 4C2{}_4 C_2 通り。
最後に、残りの2個から2個を選ぶ組み合わせは 2C2=1{}_2 C_2 = 1 通り。
2個の組が3つあるため、3!で割る必要があります。
したがって、分け方は
9C3×6C2×4C2×2C2×13!=9!3!6!×6!2!4!×4!2!2!×1×16=9!3!(2!)32!=9!3!×8×2=9!96=36288096=151204=1260{}_9 C_3 \times {}_6 C_2 \times {}_4 C_2 \times {}_2 C_2 \times \frac{1}{3!} = \frac{9!}{3!6!} \times \frac{6!}{2!4!} \times \frac{4!}{2!2!} \times 1 \times \frac{1}{6} = \frac{9!}{3!(2!)^3 2!} = \frac{9!}{3! \times 8 \times 2} = \frac{9!}{96}= \frac{362880}{96} = \frac{15120}{4} = 1260通り。
## 最終的な答え
(1) 1260通り
(2) 1680通り
(3) 280通り
(4) 420通り
## 問題2
点Pから点Qまで、右のような道のある地域で、遠回りをしないで行く道順を求める問題です。具体的には、以下の4つの場合を考えます。
(1) すべての道順
(2) Rを通る。
(3) Rを通らない。
(4) ×印の箇所を通らない。
## 解き方の手順
(1) すべての道順
点Pから点Qまで行くには、右に5回、上に4回移動する必要があります。したがって、合計9回の移動のうち、右への移動を5回選ぶ組み合わせを考えれば良いので、
9C5=9!5!4!=9×8×7×64×3×2×1=126{}_9 C_5 = \frac{9!}{5!4!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126 通り。
(2) Rを通る
点Pから点Rまで行くには、右に2回、上に2回移動する必要があります。その道順は 4C2=4!2!2!=6{}_4 C_2 = \frac{4!}{2!2!} = 6 通り。
点Rから点Qまで行くには、右に3回、上に2回移動する必要があります。その道順は 5C3=5!3!2!=10{}_5 C_3 = \frac{5!}{3!2!} = 10 通り。
したがって、点Rを通る道順は 6×10=606 \times 10 = 60 通り。
(3) Rを通らない
すべての道順からRを通る道順を引けば良いので、12660=66126 - 60 = 66 通り。
(4) ×印の箇所を通らない
まず、×印を通る道順を求めます。点Pから×印まで行くには、右に3回、上に2回移動する必要があります。その道順は 5C3=5!3!2!=10{}_5 C_3 = \frac{5!}{3!2!} = 10 通り。
×印から点Qまで行くには、右に2回、上に2回移動する必要があります。その道順は 4C2=4!2!2!=6{}_4 C_2 = \frac{4!}{2!2!} = 6 通り。
したがって、×印を通る道順は 10×6=6010 \times 6 = 60 通り。
すべての道順から×印を通る道順を引けば良いので、12660=66126 - 60 = 66 通り。
## 最終的な答え
(1) 126通り
(2) 60通り
(3) 66通り
(4) 66通り

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