ある飲食店が新商品XとYについて、それぞれ5人のモニターに10点満点で採点してもらった。 Xの採点 $x$ とYの採点 $y$ が表で与えられている。 $x$ と $y$ のデータの平均値、分散、標準偏差をそれぞれ求め、標準偏差を用いてデータがより散らばっていると考えられるのはX, Yのどちらかを判定する。

確率論・統計学統計平均分散標準偏差データの散らばり
2025/6/23
## 回答

1. 問題の内容

ある飲食店が新商品XとYについて、それぞれ5人のモニターに10点満点で採点してもらった。
Xの採点 xx とYの採点 yy が表で与えられている。
xxyy のデータの平均値、分散、標準偏差をそれぞれ求め、標準偏差を用いてデータがより散らばっていると考えられるのはX, Yのどちらかを判定する。

2. 解き方の手順

まず、xxyy の平均値を求めます。次に、それぞれの分散を求め、最後に標準偏差を計算します。
標準偏差は分散の平方根です。
標準偏差が大きいほど、データの散らばりが大きいといえます。
(1) 平均値の計算
xx の平均値 xˉ\bar{x} は、
xˉ=9+6+7+5+35=305=6\bar{x} = \frac{9+6+7+5+3}{5} = \frac{30}{5} = 6
yy の平均値 yˉ\bar{y} は、
yˉ=5+7+9+8+55=345=6.8\bar{y} = \frac{5+7+9+8+5}{5} = \frac{34}{5} = 6.8
(2) 分散の計算
xx の分散 sx2s_x^2 は、
sx2=(96)2+(66)2+(76)2+(56)2+(36)25=9+0+1+1+95=205=4s_x^2 = \frac{(9-6)^2 + (6-6)^2 + (7-6)^2 + (5-6)^2 + (3-6)^2}{5} = \frac{9 + 0 + 1 + 1 + 9}{5} = \frac{20}{5} = 4
yy の分散 sy2s_y^2 は、
sy2=(56.8)2+(76.8)2+(96.8)2+(86.8)2+(56.8)25=(1.8)2+(0.2)2+(2.2)2+(1.2)2+(1.8)25=3.24+0.04+4.84+1.44+3.245=12.85=2.56s_y^2 = \frac{(5-6.8)^2 + (7-6.8)^2 + (9-6.8)^2 + (8-6.8)^2 + (5-6.8)^2}{5} = \frac{(-1.8)^2 + (0.2)^2 + (2.2)^2 + (1.2)^2 + (-1.8)^2}{5} = \frac{3.24 + 0.04 + 4.84 + 1.44 + 3.24}{5} = \frac{12.8}{5} = 2.56
(3) 標準偏差の計算
xx の標準偏差 sxs_x は、
sx=sx2=4=2s_x = \sqrt{s_x^2} = \sqrt{4} = 2
yy の標準偏差 sys_y は、
sy=sy2=2.56=1.6s_y = \sqrt{s_y^2} = \sqrt{2.56} = 1.6
(4) 散らばりの比較
sx=2>sy=1.6s_x = 2 > s_y = 1.6 より、xx の標準偏差の方が大きいため、Xのデータの方が散らばりが大きいと考えられます。

3. 最終的な答え

xの平均値: 6
xの分散: 4
xの標準偏差: 2
yの平均値: 6.8
yの分散: 2.56
yの標準偏差: 1.6
データの散らばりが大きいと考えられるのは、X。

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