x, y は実数とします。次の(1)から(4)について、左側の条件が右側の条件であるための「必要条件」、「十分条件」、「必要十分条件」のうち、どれに当てはまるかを答えます。 (1) $x=2$ は、$x^2 - x - 2 = 0$ であるための条件 (2) $\triangle ABC \sim \triangle PQR$ は、$\triangle ABC \equiv \triangle PQR$ であるための条件 (3) $x=y=2$ は、$2x - y = 2y - x = 2$ であるための条件 (4) $xy \neq 0$ は、$x \neq 0$ であるための条件

代数学必要条件十分条件必要十分条件方程式相似連立方程式
2025/6/22

1. 問題の内容

x, y は実数とします。次の(1)から(4)について、左側の条件が右側の条件であるための「必要条件」、「十分条件」、「必要十分条件」のうち、どれに当てはまるかを答えます。
(1) x=2x=2 は、x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 であるための条件
(2) ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR は、ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR であるための条件
(3) x=y=2x=y=2 は、2xy=2yx=22x - y = 2y - x = 2 であるための条件
(4) xy0xy \neq 0 は、x0x \neq 0 であるための条件

2. 解き方の手順

(1)
x=2x=2 ならば、x2x2=2222=422=0x^2 - x - 2 = 2^2 - 2 - 2 = 4 - 2 - 2 = 0 となるので、x=2x=2x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 であるための十分条件です。
一方、x2x2=(x2)(x+1)=0x^2 - x - 2 = (x-2)(x+1) = 0 より、x=2x=2 または x=1x=-1 となります。したがって、x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 ならば x=2x=2 とは限りません。よって、x=2x=2x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 であるための必要条件ではありません。
以上より、x=2x=2x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 であるための十分条件です。
(2)
ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR (合同) ならば、当然 ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR (相似) です。したがって、ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQRABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR であるための必要条件です。
しかし、ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR であっても、ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR であるとは限りません。たとえば、ABC\triangle ABC の各辺の長さが1で、PQR\triangle PQR の各辺の長さが2の場合、ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR ですが、ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR ではありません。したがって、ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQRABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR であるための十分条件ではありません。
以上より、ABCPQR\triangle ABC \sim \triangle PQR は、ABCPQR\triangle ABC \equiv \triangle PQR であるための必要条件です。
(3)
x=y=2x=y=2 のとき、2xy=2(2)2=42=22x - y = 2(2) - 2 = 4 - 2 = 2 であり、2yx=2(2)2=42=22y - x = 2(2) - 2 = 4 - 2 = 2 であるから、2xy=2yx=22x - y = 2y - x = 2 が成り立ちます。よって、x=y=2x=y=2 は、2xy=2yx=22x - y = 2y - x = 2 であるための十分条件です。
次に、2xy=2yx=22x - y = 2y - x = 2 のとき、2xy=22x - y = 2 かつ 2yx=22y - x = 2 である。この連立方程式を解く。
2xy=22x - y = 2
2yx=22y - x = 2
上の式を2倍すると、4x2y=44x - 2y = 4。これと下の式を足すと、
4x2y+2yx=4+24x - 2y + 2y - x = 4 + 2
3x=63x = 6
x=2x = 2
2(2)y=22(2) - y = 2
4y=24 - y = 2
y=2y = 2
よって、x=y=2x = y = 2 です。したがって、2xy=2yx=22x - y = 2y - x = 2 は、x=y=2x=y=2 であるための必要条件です。
以上より、x=y=2x=y=2 は、2xy=2yx=22x - y = 2y - x = 2 であるための必要十分条件です。
(4)
xy0xy \neq 0 とは、x0x \neq 0 かつ y0y \neq 0 ということです。
xy0xy \neq 0 ならば、x0x \neq 0 が成り立ちます。
一方、x0x \neq 0 であっても、xy0xy \neq 0 とは限りません。例えば、x=1x=1, y=0y=0 のとき、x0x \neq 0 ですが、xy=10=0xy = 1 \cdot 0 = 0 となり、xy0xy \neq 0 ではありません。
したがって、xy0xy \neq 0 は、x0x \neq 0 であるための十分条件です。
x0x \neq 0 であるためには、xy0xy \neq 0 であることが必要ではありません。
以上より、xy0xy \neq 0 は、x0x \neq 0 であるための十分条件です。

3. 最終的な答え

(1) 十分条件
(2) 必要条件
(3) 必要十分条件
(4) 十分条件

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