3次方程式 $x^3 - 2x^2 + (a-3)x + a = 0$ が2重解を持つとき、定数 $a$ の値を求める。

代数学3次方程式2重解因数分解解の公式判別式
2025/6/22

1. 問題の内容

3次方程式 x32x2+(a3)x+a=0x^3 - 2x^2 + (a-3)x + a = 0 が2重解を持つとき、定数 aa の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた3次方程式を因数分解することを試みます。x=1x = -1 を代入すると、
(1)32(1)2+(a3)(1)+a=12a+3+a=0(-1)^3 - 2(-1)^2 + (a-3)(-1) + a = -1 - 2 - a + 3 + a = 0
となるため、x=1x = -1 はこの方程式の解の一つです。したがって、x+1x+1 は与えられた3次式の因数となります。
次に、組み立て除法または筆算によって、x32x2+(a3)x+ax^3 - 2x^2 + (a-3)x + ax+1x+1 で割ります。
x32x2+(a3)x+a=(x+1)(x23x+a)x^3 - 2x^2 + (a-3)x + a = (x+1)(x^2 - 3x + a)
元の3次方程式が2重解を持つためには、2次方程式 x23x+a=0x^2 - 3x + a = 0 が次のいずれかの条件を満たす必要があります。
(1) x23x+a=0x^2 - 3x + a = 0x=1x = -1 を解に持つ。
(2) x23x+a=0x^2 - 3x + a = 0 が重解を持つ。
(1)の場合、x=1x = -1x23x+a=0x^2 - 3x + a = 0 に代入すると、
(1)23(1)+a=1+3+a=0(-1)^2 - 3(-1) + a = 1 + 3 + a = 0
a=4a = -4
このとき、x23x4=0x^2 - 3x - 4 = 0 なので、(x4)(x+1)=0(x-4)(x+1) = 0 となり、解は x=1,4x = -1, 4 となります。
元の3次方程式の解は x=1,1,4x = -1, -1, 4 となり、x=1x=-1 は2重解です。
(2)の場合、x23x+a=0x^2 - 3x + a = 0 が重解を持つので、判別式 D=(3)24(1)(a)=94a=0D = (-3)^2 - 4(1)(a) = 9 - 4a = 0 となります。
よって、a=94a = \frac{9}{4} です。
このとき、x23x+94=0x^2 - 3x + \frac{9}{4} = 0 なので、(x32)2=0(x - \frac{3}{2})^2 = 0 となり、解は x=32x = \frac{3}{2} となります。
元の3次方程式の解は x=1,32,32x = -1, \frac{3}{2}, \frac{3}{2} となり、x=32x = \frac{3}{2} は2重解です。
したがって、a=4a = -4 または a=94a = \frac{9}{4} です。

3. 最終的な答え

a=4,94a = -4, \frac{9}{4}

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