実数係数の3次方程式 $x^3 - 5x^2 + ax + b = 0$ が $3+2i$ を解に持つとき、実数 $a, b$ の値を求め、他の解を求めよ。

代数学三次方程式複素数解と係数の関係
2025/6/22

1. 問題の内容

実数係数の3次方程式 x35x2+ax+b=0x^3 - 5x^2 + ax + b = 03+2i3+2i を解に持つとき、実数 a,ba, b の値を求め、他の解を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 実数係数の多項式方程式が複素数 3+2i3+2i を解に持つとき、共役複素数 32i3-2i も解に持つ。
(2) 方程式の解を α,3+2i,32i\alpha, 3+2i, 3-2i とおく。解と係数の関係より、
3つの解の和は 55 である。
α+(3+2i)+(32i)=5\alpha + (3+2i) + (3-2i) = 5
α+6=5\alpha + 6 = 5
α=1\alpha = -1
したがって、他の解は 1-1 である。
(3) 解と係数の関係より、
2つの解の積の和は aa である。
a=α(3+2i)+α(32i)+(3+2i)(32i)a = \alpha(3+2i) + \alpha(3-2i) + (3+2i)(3-2i)
a=1(3+2i)1(32i)+(9+4)a = -1(3+2i) -1(3-2i) + (9 + 4)
a=32i3+2i+13a = -3 - 2i -3 + 2i + 13
a=7a = 7
(4) 解と係数の関係より、
3つの解の積は b-b である。
b=α(3+2i)(32i)-b = \alpha(3+2i)(3-2i)
b=1(9+4)-b = -1(9+4)
b=13-b = -13
b=13b = 13

3. 最終的な答え

a=7a = 7, b=13b = 13, 他の解は 1-1

「代数学」の関連問題

2次関数 $y = -3x^2 + 24x - 45$ の最大値、最小値を求める問題です。 (1) 与えられた2次関数を $y = a(x-p)^2 + q$ の形に変形しなさい。 (2) グラフをか...

二次関数最大値最小値平方完成グラフ
2025/6/23

与えられた2次関数 $y = \frac{1}{3}x^2 - \frac{4}{3}x + \frac{10}{3}$ のグラフを描く問題です。

二次関数グラフ平方完成放物線
2025/6/23

$\frac{a}{b} = \frac{c}{d}$ のとき、 $\frac{ab+cd}{ab-cd} = \frac{a^2+c^2}{a^2-c^2}$ が成り立つことを示す問題です。

比例式式の変形等式の証明
2025/6/23

関数 $f(x) = x^2 - 2ax (-1 \le x \le 1)$ の最大値を $M(a)$、最小値を $m(a)$ とする。 (1) $y = M(a)$ のグラフをかけ。 (2) $y ...

二次関数最大値最小値グラフ
2025/6/23

クラメルの公式を用いて、以下の2つの連立一次方程式を解く問題です。 (1) $ \begin{cases} 3x + y - 2z = -1 \\ -2x + 3y + z = 3 \\ x + 2y...

連立一次方程式行列式クラメルの公式
2025/6/23

与えられた2次関数 $y = \frac{1}{2}(x-6)^2 - 2$ の最大値と最小値を求める問題です。 まず、グラフがどのように平行移動しているか、頂点と軸を求め、グラフの概形を把握します。...

二次関数最大値最小値グラフ頂点
2025/6/23

与えられた二次関数を平方完成し、頂点の座標と軸の方程式を求める問題です。 (3) $y=x^2+12x+46$ (4) $y=4x^2-32x+55$ (5) $y=-3x^2+18x-20$

二次関数平方完成頂点グラフ
2025/6/23

二次関数 $y = ax^2 + bx + c$ を平方完成し、$y = a(x-p)^2 + q$ の形に変形し、グラフに関する空欄を埋める問題です。具体的には、 (1) $y = x^2 + 10...

二次関数平方完成グラフ頂点下に凸
2025/6/23

与えられた複素数の式を、直交形式 $x+jy$ または極形式 $|z|e^{j\theta}$ で表す問題です。ここで、$j$ は虚数単位を表します。

複素数複素平面直交形式極形式複素数の計算
2025/6/23

二次関数 $y = 2x^2$ のグラフを $x$ 軸方向に5、$y$ 軸方向に7だけ平行移動した放物線をグラフとする二次関数を求め、その頂点、軸、グラフの向きを求め、さらに、その関数を展開した形を求...

二次関数平行移動頂点展開
2025/6/23