曲線 $4x^2 + 2y^2 = 1$ で囲まれた部分の面積 $S$ を求めます。

解析学積分楕円面積置換積分
2025/6/23

1. 問題の内容

曲線 4x2+2y2=14x^2 + 2y^2 = 1 で囲まれた部分の面積 SS を求めます。

2. 解き方の手順

与えられた式を変形します。
4x2+2y2=14x^2 + 2y^2 = 1
2y2=14x22y^2 = 1 - 4x^2
y2=14x22y^2 = \frac{1 - 4x^2}{2}
y=±14x22y = \pm \sqrt{\frac{1 - 4x^2}{2}}
この曲線は楕円を表しています。
xxの範囲は 12x12-\frac{1}{2} \le x \le \frac{1}{2}です。
yyの範囲は 12y12-\frac{1}{\sqrt{2}} \le y \le \frac{1}{\sqrt{2}}です。
面積を求めるために、xx軸より上の部分の面積を求め、それを2倍します。
S=2121214x22dxS = 2\int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{1}{2}} \sqrt{\frac{1 - 4x^2}{2}} dx
S=21212121(2x)2dxS = 2\int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{1}{2}} \frac{1}{\sqrt{2}}\sqrt{1 - (2x)^2} dx
ここで、2x=sinθ2x = \sin\thetaと置換します。
2dx=cosθdθ2dx = \cos\theta d\theta
dx=12cosθdθdx = \frac{1}{2}\cos\theta d\theta
x=12x = -\frac{1}{2} のとき、sinθ=1\sin\theta = -1 なので、θ=π2\theta = -\frac{\pi}{2}
x=12x = \frac{1}{2} のとき、sinθ=1\sin\theta = 1 なので、θ=π2\theta = \frac{\pi}{2}
S=2π2π2121sin2θ12cosθdθS = 2\int_{-\frac{\pi}{2}}^{\frac{\pi}{2}} \frac{1}{\sqrt{2}} \sqrt{1 - \sin^2\theta} \cdot \frac{1}{2}\cos\theta d\theta
S=12π2π2cos2θdθS = \frac{1}{\sqrt{2}}\int_{-\frac{\pi}{2}}^{\frac{\pi}{2}} \cos^2\theta d\theta
S=12π2π21+cos2θ2dθS = \frac{1}{\sqrt{2}}\int_{-\frac{\pi}{2}}^{\frac{\pi}{2}} \frac{1 + \cos2\theta}{2} d\theta
S=122[θ+12sin2θ]π2π2S = \frac{1}{2\sqrt{2}}\left[\theta + \frac{1}{2}\sin2\theta\right]_{-\frac{\pi}{2}}^{\frac{\pi}{2}}
S=122[π2+0(π2)0]S = \frac{1}{2\sqrt{2}}\left[\frac{\pi}{2} + 0 - \left(-\frac{\pi}{2}\right) - 0\right]
S=122πS = \frac{1}{2\sqrt{2}} \pi
S=π22=π24S = \frac{\pi}{2\sqrt{2}} = \frac{\pi\sqrt{2}}{4}

3. 最終的な答え

π24\frac{\pi\sqrt{2}}{4}

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