$f(x)$ は閉区間 $[0,1]$ で連続、開区間 $(0,1)$ で微分可能な関数とします。 (1) $g(x) = e^{-x} f(x)$ と定義するとき、 $x \in (0,1)$ に対して $g(x)$ の1階導関数 $g'(x)$ を求めなさい。 (2) $f(0) = f(1)$ であるとき、$f'(c) = f(c) - f(0)$ を満たす $c \in (0,1)$ が存在することを示しなさい。 ただし、$f'(x)$ は $f(x)$ の1階導関数です。
2025/6/23
1. 問題の内容
は閉区間 で連続、開区間 で微分可能な関数とします。
(1) と定義するとき、 に対して の1階導関数 を求めなさい。
(2) であるとき、 を満たす が存在することを示しなさい。 ただし、 は の1階導関数です。
2. 解き方の手順
(1)
を微分します。積の微分公式 を使います。
の微分は なので、
(2)
であることと、 であることを利用します。
まず、 と を計算します。
より、、つまり、.
ここで、関数 は で連続であり、 で微分可能です。
と を比べると、 であり、. よって、 です。(もし であれば、 となり、ロルの定理を使うことができなくなります。)
とおくと、。より、.
ロルの定理より、 となる が存在します。
なので、.
ここで、 を思い出します。
仮定より、.
平均値の定理より、 を満たす が存在します。
一方、 とすると、、。よって.
ここで、 とすると、.
となる が存在することを示せばよい.
なので
とおくと、.
。
となるを見つけたい。
なので、.
目標は,つまりを示すこと。
を示したい。
という関数を考えます.
.
平均値の定理より、を満たす が存在します。
3. 最終的な答え
(1)
(2) (証明)
とおく。
平均値の定理より、となる が存在する。
よって、
で割ると、