直線 $y = ax$ (ここで $a$ は実数) に関する折り返し(鏡映)を表す行列を、$a$ を用いて表す問題です。 ヒントとして、$\tan \varphi = a$ のとき、$\cos 2\varphi$ と $\sin 2\varphi$ を $a$ で表すように指示されています。
2025/6/23
1. 問題の内容
直線 (ここで は実数) に関する折り返し(鏡映)を表す行列を、 を用いて表す問題です。
ヒントとして、 のとき、 と を で表すように指示されています。
2. 解き方の手順
まず、直線 は原点を通る直線であり、その傾きは です。この直線と 軸とのなす角を とすると、 が成り立ちます。
鏡映変換を表す行列は、鏡映軸と 軸のなす角を とすると、次のようになります。
\begin{pmatrix}
\cos 2\varphi & \sin 2\varphi \\
\sin 2\varphi & -\cos 2\varphi
\end{pmatrix}
ここで、 と を で表す必要があります。
なので、 および となります。
倍角の公式を用いると、
したがって、鏡映変換を表す行列は、
\begin{pmatrix}
\frac{1 - a^2}{1 + a^2} & \frac{2a}{1 + a^2} \\
\frac{2a}{1 + a^2} & -\frac{1 - a^2}{1 + a^2}
\end{pmatrix}
3. 最終的な答え
直線 に関する鏡映変換を表す行列は、
\begin{pmatrix}
\frac{1 - a^2}{1 + a^2} & \frac{2a}{1 + a^2} \\
\frac{2a}{1 + a^2} & \frac{a^2 - 1}{1 + a^2}
\end{pmatrix}