△ABCにおいて、∠Bの二等分線と辺ACとの交点をDとする。AB=5, AD=3, DC=2であるとき、以下の問いに答える。 (1) 辺BCの長さを求めよ。 (2) △ABCの重心をGとするとき、線分AGの長さを求めよ。 (3) △ABCの内心をIとするとき、線分AIの長さを求めよ。

幾何学三角形角の二等分線重心内心余弦定理
2025/6/23

1. 問題の内容

△ABCにおいて、∠Bの二等分線と辺ACとの交点をDとする。AB=5, AD=3, DC=2であるとき、以下の問いに答える。
(1) 辺BCの長さを求めよ。
(2) △ABCの重心をGとするとき、線分AGの長さを求めよ。
(3) △ABCの内心をIとするとき、線分AIの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 角の二等分線の性質を利用する。BDは∠Bの二等分線なので、
AB:BC=AD:DCAB:BC = AD:DC
5:BC=3:25:BC = 3:2
BC=523=103BC = \frac{5 \cdot 2}{3} = \frac{10}{3}
(2) まず、中線AMを求める。MはBCの中点なので、BM=CM=12BC=12103=53BM = CM = \frac{1}{2}BC = \frac{1}{2} \cdot \frac{10}{3} = \frac{5}{3}
△ABMにおいて余弦定理を用いる。
AM2=AB2+BM22ABBMcosBAM^2 = AB^2 + BM^2 - 2 \cdot AB \cdot BM \cdot cosB
△ABCにおいて余弦定理を用いる。
AC2=AB2+BC22ABBCcosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot cosB
52=52+(103)225103cosB5^2 = 5^2 + (\frac{10}{3})^2 - 2 \cdot 5 \cdot \frac{10}{3} \cdot cosB
25=25+10091003cosB25 = 25 + \frac{100}{9} - \frac{100}{3} \cdot cosB
1003cosB=1009\frac{100}{3} cosB = \frac{100}{9}
cosB=13cosB = \frac{1}{3}
AM2=52+(53)2255313=25+259509=25259=225259=2009AM^2 = 5^2 + (\frac{5}{3})^2 - 2 \cdot 5 \cdot \frac{5}{3} \cdot \frac{1}{3} = 25 + \frac{25}{9} - \frac{50}{9} = 25 - \frac{25}{9} = \frac{225-25}{9} = \frac{200}{9}
AM=2009=1023AM = \sqrt{\frac{200}{9}} = \frac{10\sqrt{2}}{3}
重心Gは中線AMを2:1に内分するので、AG=23AM=231023=2029AG = \frac{2}{3}AM = \frac{2}{3} \cdot \frac{10\sqrt{2}}{3} = \frac{20\sqrt{2}}{9}
(3) 内心をIとする。AIは∠Aの二等分線なので、角の二等分線の性質より、
AI:ID=(AB+AC):BCAI:ID = (AB+AC):BC
AC=AD+DC=3+2=5AC = AD+DC = 3+2 = 5
AI:ID=(5+5):103=10:103=3:1AI:ID = (5+5):\frac{10}{3} = 10:\frac{10}{3} = 3:1
よって、ADを3:1に内分する点がIとなる。
ここで、∠Aの大きさがわからないため、直接AIの長さを求めることは難しい。

3. 最終的な答え

(1) BC=103BC = \frac{10}{3}
(2) AG=2029AG = \frac{20\sqrt{2}}{9}
(3) 解答不能

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