次の不等式の表す領域を図示する問題です。 (1) $y < -x^2 - 2x + 1$ (2) $(|x| - 2)^2 + (|y| - 2)^2 \leq 1$

幾何学不等式グラフ領域放物線絶対値
2025/6/23

1. 問題の内容

次の不等式の表す領域を図示する問題です。
(1) y<x22x+1y < -x^2 - 2x + 1
(2) (x2)2+(y2)21(|x| - 2)^2 + (|y| - 2)^2 \leq 1

2. 解き方の手順

(1)
まず、y=x22x+1y = -x^2 - 2x + 1 のグラフを描きます。これは上に凸な放物線です。平方完成をすると、
y=(x2+2x)+1=(x2+2x+1)+1+1=(x+1)2+2y = -(x^2 + 2x) + 1 = -(x^2 + 2x + 1) + 1 + 1 = -(x+1)^2 + 2
頂点は (1,2)(-1, 2) となります。
不等式 y<x22x+1y < -x^2 - 2x + 1 は、この放物線の下側の領域を表します。放物線は境界を含みません。
(2)
不等式 (x2)2+(y2)21(|x| - 2)^2 + (|y| - 2)^2 \leq 1 を考えます。
まず、x0x \geq 0 かつ y0y \geq 0 の領域を考えます。このとき、x=x|x| = xy=y|y| = y となるので、
(x2)2+(y2)21(x - 2)^2 + (y - 2)^2 \leq 1
これは、中心が (2,2)(2, 2)、半径が 11 の円の内部(境界を含む)を表します。
次に、x<0x < 0 かつ y0y \geq 0 の領域を考えます。このとき、x=x|x| = -xy=y|y| = y となるので、
(x2)2+(y2)21(-x - 2)^2 + (y - 2)^2 \leq 1
(x+2)2+(y2)21(x + 2)^2 + (y - 2)^2 \leq 1
これは、中心が (2,2)(-2, 2)、半径が 11 の円の内部(境界を含む)を表します。
次に、x0x \geq 0 かつ y<0y < 0 の領域を考えます。このとき、x=x|x| = xy=y|y| = -y となるので、
(x2)2+(y2)21(x - 2)^2 + (-y - 2)^2 \leq 1
(x2)2+(y+2)21(x - 2)^2 + (y + 2)^2 \leq 1
これは、中心が (2,2)(2, -2)、半径が 11 の円の内部(境界を含む)を表します。
最後に、x<0x < 0 かつ y<0y < 0 の領域を考えます。このとき、x=x|x| = -xy=y|y| = -y となるので、
(x2)2+(y2)21(-x - 2)^2 + (-y - 2)^2 \leq 1
(x+2)2+(y+2)21(x + 2)^2 + (y + 2)^2 \leq 1
これは、中心が (2,2)(-2, -2)、半径が 11 の円の内部(境界を含む)を表します。
したがって、この領域は、中心が (2,2)(2, 2), (2,2)(-2, 2), (2,2)(2, -2), (2,2)(-2, -2) で、半径が 11 の4つの円の内部(境界を含む)を合わせたものになります。

3. 最終的な答え

(1) y<x22x+1y < -x^2 - 2x + 1 は、頂点が (1,2)(-1, 2) の上に凸な放物線 y=x22x+1y = -x^2 - 2x + 1 の下側の領域(境界を含まない)。
(2) (x2)2+(y2)21(|x| - 2)^2 + (|y| - 2)^2 \leq 1 は、中心が (2,2)(2, 2), (2,2)(-2, 2), (2,2)(2, -2), (2,2)(-2, -2) で、半径が 11 の4つの円の内部(境界を含む)。

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