1から5までの数字が書かれたカードが複数枚あり、その中から1枚引くときの数字を確率変数 $X$ とします。$X$ の確率分布と期待値 $E(X) = \frac{23}{10}$ が与えられています。確率変数 $Y = -5X + 2$ の期待値と標準偏差を求めるために、$X$ の標準偏差を求める問題です。

確率論・統計学確率分布期待値分散標準偏差確率変数
2025/3/29

1. 問題の内容

1から5までの数字が書かれたカードが複数枚あり、その中から1枚引くときの数字を確率変数 XX とします。XX の確率分布と期待値 E(X)=2310E(X) = \frac{23}{10} が与えられています。確率変数 Y=5X+2Y = -5X + 2 の期待値と標準偏差を求めるために、XX の標準偏差を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、確率変数 XX の分散 V(X)V(X) を求めます。分散は、V(X)=E(X2)(E(X))2V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 で計算できます。E(X)E(X) は問題文で与えられているので、E(X2)E(X^2) を計算します。
E(X2)=ixi2P(X=xi)E(X^2) = \sum_{i} x_i^2 P(X=x_i) より、
E(X2)=12410+22310+42210+52110=410+1210+3210+2510=7310E(X^2) = 1^2 \cdot \frac{4}{10} + 2^2 \cdot \frac{3}{10} + 4^2 \cdot \frac{2}{10} + 5^2 \cdot \frac{1}{10} = \frac{4}{10} + \frac{12}{10} + \frac{32}{10} + \frac{25}{10} = \frac{73}{10}
したがって、V(X)=E(X2)(E(X))2=7310(2310)2=7310529100=730529100=201100=2.01V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = \frac{73}{10} - \left(\frac{23}{10}\right)^2 = \frac{73}{10} - \frac{529}{100} = \frac{730 - 529}{100} = \frac{201}{100} = 2.01
XX の標準偏差 σ(X)\sigma(X) は、分散の平方根なので、σ(X)=V(X)=201100=2011014.177101.4177\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{\frac{201}{100}} = \frac{\sqrt{201}}{10} \approx \frac{14.177}{10} \approx 1.4177

3. 最終的な答え

20110\frac{\sqrt{201}}{10}

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