2次方程式 $x^2 - 6x + m = 0$ の2つの解が与えられた条件を満たすとき、定数 $m$ の値と2つの解を求める問題です。以下の3つの条件について解答します。 (1) 1つの解が他の解の2倍である。 (2) 2つの解の比が2:3である。 (3) 2つの解の差が4である。

代数学二次方程式解と係数の関係解の比連立方程式
2025/6/23

1. 問題の内容

2次方程式 x26x+m=0x^2 - 6x + m = 0 の2つの解が与えられた条件を満たすとき、定数 mm の値と2つの解を求める問題です。以下の3つの条件について解答します。
(1) 1つの解が他の解の2倍である。
(2) 2つの解の比が2:3である。
(3) 2つの解の差が4である。

2. 解き方の手順

解と係数の関係を利用します。2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の2つの解を α,β\alpha, \beta とすると、
α+β=ba\alpha + \beta = -\frac{b}{a}
αβ=ca\alpha \beta = \frac{c}{a}
が成り立ちます。
今の場合、a=1a=1, b=6b=-6, c=mc=m なので、
α+β=6\alpha + \beta = 6
αβ=m\alpha \beta = m
となります。
(1) 1つの解が他の解の2倍であるとき、β=2α\beta = 2\alpha とします。
α+2α=6\alpha + 2\alpha = 6 より 3α=63\alpha = 6, よって α=2\alpha = 2.
β=2α=2(2)=4\beta = 2\alpha = 2(2) = 4.
m=αβ=2(4)=8m = \alpha \beta = 2(4) = 8.
解は 2,42, 4, m=8m = 8.
(2) 2つの解の比が2:3であるとき、α:β=2:3\alpha: \beta = 2:3 より β=32α\beta = \frac{3}{2}\alpha とします。
α+32α=6\alpha + \frac{3}{2}\alpha = 6 より 52α=6\frac{5}{2}\alpha = 6, よって α=125\alpha = \frac{12}{5}.
β=32α=32(125)=185\beta = \frac{3}{2}\alpha = \frac{3}{2} (\frac{12}{5}) = \frac{18}{5}.
m=αβ=(125)(185)=21625m = \alpha \beta = (\frac{12}{5})(\frac{18}{5}) = \frac{216}{25}.
解は 125,185\frac{12}{5}, \frac{18}{5}, m=21625m = \frac{216}{25}.
(3) 2つの解の差が4であるとき、βα=4\beta - \alpha = 4 とします。
α+β=6\alpha + \beta = 6βα=4\beta - \alpha = 4 の連立方程式を解きます。
2つの式を足し合わせると 2β=102\beta = 10 より β=5\beta = 5.
α=6β=65=1\alpha = 6 - \beta = 6 - 5 = 1.
m=αβ=1(5)=5m = \alpha \beta = 1(5) = 5.
解は 1,51, 5, m=5m = 5.

3. 最終的な答え

(1) m=8m = 8, 解は 2,42, 4
(2) m=21625m = \frac{216}{25}, 解は 125,185\frac{12}{5}, \frac{18}{5}
(3) m=5m = 5, 解は 1,51, 5

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