袋の中に1等のくじが2本(賞金100円)、2等のくじが4本(賞金50円)、はずれくじが4本(賞金0円)入っている。この袋から1本くじを取り出したときの賞金を確率変数 $X$ とする。確率変数 $Y = 3X - 13$ の期待値 $E(Y)$ と標準偏差 $\sigma(Y)$ を求める。

確率論・統計学確率変数期待値標準偏差確率分布
2025/3/29

1. 問題の内容

袋の中に1等のくじが2本(賞金100円)、2等のくじが4本(賞金50円)、はずれくじが4本(賞金0円)入っている。この袋から1本くじを取り出したときの賞金を確率変数 XX とする。確率変数 Y=3X13Y = 3X - 13 の期待値 E(Y)E(Y) と標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を求める。

2. 解き方の手順

まず、XX の確率分布を求めます。くじの本数の合計は 2+4+4=102 + 4 + 4 = 10 本です。
* X=100X = 100(1等)となる確率は P(X=100)=210=15P(X=100) = \frac{2}{10} = \frac{1}{5}
* X=50X = 50(2等)となる確率は P(X=50)=410=25P(X=50) = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
* X=0X = 0(はずれ)となる確率は P(X=0)=410=25P(X=0) = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
次に、XX の期待値 E(X)E(X) を求めます。
E(X)=10015+5025+025=20+20+0=40E(X) = 100 \cdot \frac{1}{5} + 50 \cdot \frac{2}{5} + 0 \cdot \frac{2}{5} = 20 + 20 + 0 = 40
Y=3X13Y = 3X - 13 なので、YY の期待値 E(Y)E(Y)
E(Y)=E(3X13)=3E(X)13=34013=12013=107E(Y) = E(3X - 13) = 3E(X) - 13 = 3 \cdot 40 - 13 = 120 - 13 = 107
次に、XX の分散 V(X)V(X) を求めます。
E(X2)=100215+50225+0225=1000015+250025+0=2000+1000=3000E(X^2) = 100^2 \cdot \frac{1}{5} + 50^2 \cdot \frac{2}{5} + 0^2 \cdot \frac{2}{5} = 10000 \cdot \frac{1}{5} + 2500 \cdot \frac{2}{5} + 0 = 2000 + 1000 = 3000
V(X)=E(X2)(E(X))2=3000402=30001600=1400V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = 3000 - 40^2 = 3000 - 1600 = 1400
Y=3X13Y = 3X - 13 なので、YY の標準偏差 σ(Y)\sigma(Y)
σ(Y)=V(Y)=V(3X13)=32V(X)=9V(X)=3V(X)=31400=31014=3014\sigma(Y) = \sqrt{V(Y)} = \sqrt{V(3X - 13)} = \sqrt{3^2 V(X)} = \sqrt{9 V(X)} = 3\sqrt{V(X)} = 3\sqrt{1400} = 3 \cdot 10 \sqrt{14} = 30\sqrt{14}

3. 最終的な答え

期待値 E(Y)=107E(Y) = 107
標準偏差 σ(Y)=3014\sigma(Y) = 30\sqrt{14}

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