3個の青玉、3個の赤玉、3個の白玉が入っている箱から、玉を戻さずに1個ずつ2回取り出す。取り出された青玉の数を $X$、赤玉の数を $Y$ とするとき、$X$ と $Y$ の同時分布を求める。

確率論・統計学確率同時分布組み合わせ
2025/3/29

1. 問題の内容

3個の青玉、3個の赤玉、3個の白玉が入っている箱から、玉を戻さずに1個ずつ2回取り出す。取り出された青玉の数を XX、赤玉の数を YY とするとき、XXYY の同時分布を求める。

2. 解き方の手順

まず、2回玉を取り出すので、考えられる XXYY の値は、それぞれ0, 1, 2である。
X=xX=xY=yY=y となる確率を P(X=x,Y=y)P(X=x, Y=y) とする。
全事象は、9個から2個を取り出すので、 9P2=9×8=72{}_9 P_2 = 9 \times 8 = 72 通りである。
(i) P(X=0,Y=0)P(X=0, Y=0):
2回とも白玉を取り出す場合。
確率は、39×28=672=112\frac{3}{9} \times \frac{2}{8} = \frac{6}{72} = \frac{1}{12}
(ii) P(X=0,Y=1)P(X=0, Y=1):
1回目に白玉、2回目に赤玉を取り出す場合と、1回目に赤玉、2回目に白玉を取り出す場合がある。
確率は、39×38+39×38=972+972=1872=14\frac{3}{9} \times \frac{3}{8} + \frac{3}{9} \times \frac{3}{8} = \frac{9}{72} + \frac{9}{72} = \frac{18}{72} = \frac{1}{4}
(iii) P(X=0,Y=2)P(X=0, Y=2):
2回とも赤玉を取り出す場合。
確率は、39×28=672=112\frac{3}{9} \times \frac{2}{8} = \frac{6}{72} = \frac{1}{12}
(iv) P(X=1,Y=0)P(X=1, Y=0):
1回目に白玉、2回目に青玉を取り出す場合と、1回目に青玉、2回目に白玉を取り出す場合がある。
確率は、39×38+39×38=972+972=1872=14\frac{3}{9} \times \frac{3}{8} + \frac{3}{9} \times \frac{3}{8} = \frac{9}{72} + \frac{9}{72} = \frac{18}{72} = \frac{1}{4}
(v) P(X=1,Y=1)P(X=1, Y=1):
1回目に青玉、2回目に赤玉を取り出す場合、1回目に赤玉、2回目に青玉を取り出す場合、1回目に青玉、2回目に赤玉を取り出す場合が考えられる。
確率は、39×38+39×38=1872=14\frac{3}{9} \times \frac{3}{8} + \frac{3}{9} \times \frac{3}{8} = \frac{18}{72} = \frac{1}{4}
(vi) P(X=1,Y=2)P(X=1, Y=2)は起こりえない。
(vii) P(X=2,Y=0)P(X=2, Y=0):
2回とも青玉を取り出す場合。
確率は、39×28=672=112\frac{3}{9} \times \frac{2}{8} = \frac{6}{72} = \frac{1}{12}
(viii) P(X=2,Y=1)P(X=2, Y=1)は起こりえない。
(ix) P(X=2,Y=2)P(X=2, Y=2)は起こりえない。
(x) P(X=0,Y=0)+P(X=0,Y=1)+P(X=0,Y=2)+P(X=1,Y=0)+P(X=1,Y=1)+P(X=2,Y=0)=1P(X=0, Y=0)+P(X=0, Y=1)+P(X=0, Y=2)+P(X=1, Y=0)+P(X=1, Y=1)+P(X=2, Y=0)=1を確認すると、112+14+112+14+14+112=3+9+3+18+18+336=5472=341\frac{1}{12} + \frac{1}{4} + \frac{1}{12} + \frac{1}{4} + \frac{1}{4} + \frac{1}{12} = \frac{3+9+3+18+18+3}{36} = \frac{54}{72} = \frac{3}{4} \neq 1となり、計算が間違っている。
2回玉を取り出すので、確率は72ではなく、全事象は2回玉を取り出すので、確率は72ではなく、全事象は {}_9 C_2 = \frac{9 \times 8}{2} = 36$ 通りである。
(i) P(X=0,Y=0)P(X=0, Y=0): 2回とも白玉。
確率は、3C29C2=336=112\frac{{}_3 C_2}{{}_9 C_2} = \frac{3}{36} = \frac{1}{12}
(ii) P(X=0,Y=1)P(X=0, Y=1): 白玉1回、赤玉1回。
確率は、3C1×3C19C2=3×336=936=14\frac{{}_3 C_1 \times {}_3 C_1}{{}_9 C_2} = \frac{3 \times 3}{36} = \frac{9}{36} = \frac{1}{4}
(iii) P(X=0,Y=2)P(X=0, Y=2): 2回とも赤玉。
確率は、3C29C2=336=112\frac{{}_3 C_2}{{}_9 C_2} = \frac{3}{36} = \frac{1}{12}
(iv) P(X=1,Y=0)P(X=1, Y=0): 青玉1回、白玉1回。
確率は、3C1×3C19C2=3×336=936=14\frac{{}_3 C_1 \times {}_3 C_1}{{}_9 C_2} = \frac{3 \times 3}{36} = \frac{9}{36} = \frac{1}{4}
(v) P(X=1,Y=1)P(X=1, Y=1): 青玉1回、赤玉1回。
確率は、3C1×3C19C2=3×336=936=14\frac{{}_3 C_1 \times {}_3 C_1}{{}_9 C_2} = \frac{3 \times 3}{36} = \frac{9}{36} = \frac{1}{4}
(vi) P(X=1,Y=2)P(X=1, Y=2): ありえない。確率0。
(vii) P(X=2,Y=0)P(X=2, Y=0): 2回とも青玉。
確率は、3C29C2=336=112\frac{{}_3 C_2}{{}_9 C_2} = \frac{3}{36} = \frac{1}{12}
(viii) P(X=2,Y=1)P(X=2, Y=1): ありえない。確率0。
(ix) P(X=2,Y=2)P(X=2, Y=2): ありえない。確率0。
(x) P(X=0,Y=0)+P(X=0,Y=1)+P(X=0,Y=2)+P(X=1,Y=0)+P(X=1,Y=1)+P(X=2,Y=0)=3+9+3+9+9+336=3636=1P(X=0, Y=0)+P(X=0, Y=1)+P(X=0, Y=2)+P(X=1, Y=0)+P(X=1, Y=1)+P(X=2, Y=0)=\frac{3+9+3+9+9+3}{36}=\frac{36}{36}=1

3. 最終的な答え

| X/Y | 0 | 1 | 2 | 計 |
|-----|--------|--------|--------|-------|
| 0 | 1/12 | 1/4 | 1/12 | 1/3 |
| 1 | 1/4 | 1/4 | 0 | 1/2 |
| 2 | 1/12 | 0 | 0 | 1/12 |
| 計 | 1/3 | 1/2 | 1/12 | 1 |

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