箱の中に青玉3個、赤玉2個、白玉4個が入っている。この箱から玉を戻さずに1個ずつ2回取り出すとき、取り出された青玉の数をX、赤玉の数をYとする。XとYの同時分布を求め、表を完成させる。

確率論・統計学確率同時分布組み合わせ
2025/3/29

1. 問題の内容

箱の中に青玉3個、赤玉2個、白玉4個が入っている。この箱から玉を戻さずに1個ずつ2回取り出すとき、取り出された青玉の数をX、赤玉の数をYとする。XとYの同時分布を求め、表を完成させる。

2. 解き方の手順

まず、取り出す玉の総数は3+2+4 = 9個である。2個取り出すので、全部の場合の数は 9C2=9×82×1=36_9C_2 = \frac{9 \times 8}{2 \times 1} = 36通りとなる。
Xは青玉の個数なので、Xが取りうる値は0, 1, 2である。
Yは赤玉の個数なので、Yが取りうる値は0, 1, 2である。
XとYの同時分布を求める。
P(X=x, Y=y) = (X=xかつY=yとなる場合の数) / (すべての取り出し方の場合の数) = (X=xかつY=yとなる場合の数) / 36
* P(X=0, Y=0): 2回とも白玉を取り出す確率。
4C236=636=16\frac{_4C_2}{36} = \frac{6}{36} = \frac{1}{6}
* P(X=0, Y=1): 1回が白玉、1回が赤玉を取り出す確率。
4C1×2C136=4×236=836=29\frac{_4C_1 \times _2C_1}{36} = \frac{4 \times 2}{36} = \frac{8}{36} = \frac{2}{9}
* P(X=0, Y=2): 2回とも赤玉を取り出す確率。
2C236=136\frac{_2C_2}{36} = \frac{1}{36}
* P(X=1, Y=0): 1回が青玉、1回が白玉を取り出す確率。
3C1×4C136=3×436=1236=13\frac{_3C_1 \times _4C_1}{36} = \frac{3 \times 4}{36} = \frac{12}{36} = \frac{1}{3}
* P(X=1, Y=1): 1回が青玉、1回が赤玉を取り出す確率。
3C1×2C136=3×236=636=16\frac{_3C_1 \times _2C_1}{36} = \frac{3 \times 2}{36} = \frac{6}{36} = \frac{1}{6}
* P(X=1, Y=2): 0 (赤玉が2個しかないのでありえない。)
* P(X=2, Y=0): 2回とも青玉を取り出す確率。
3C236=336=112\frac{_3C_2}{36} = \frac{3}{36} = \frac{1}{12}
* P(X=2, Y=1): 0 (青玉と赤玉がそれぞれ1個ずつなのでありえない。)
* P(X=2, Y=2): 0(ありえない。)
周辺分布も計算する。
P(X=0) = P(X=0, Y=0) + P(X=0, Y=1) + P(X=0, Y=2) = 6/36 + 8/36 + 1/36 = 15/36 = 5/12
P(X=1) = P(X=1, Y=0) + P(X=1, Y=1) + P(X=1, Y=2) = 12/36 + 6/36 + 0 = 18/36 = 1/2
P(X=2) = P(X=2, Y=0) + P(X=2, Y=1) + P(X=2, Y=2) = 3/36 + 0 + 0 = 3/36 = 1/12
P(Y=0) = P(X=0, Y=0) + P(X=1, Y=0) + P(X=2, Y=0) = 6/36 + 12/36 + 3/36 = 21/36 = 7/12
P(Y=1) = P(X=0, Y=1) + P(X=1, Y=1) + P(X=2, Y=1) = 8/36 + 6/36 + 0 = 14/36 = 7/18
P(Y=2) = P(X=0, Y=2) + P(X=1, Y=2) + P(X=2, Y=2) = 1/36 + 0 + 0 = 1/36

3. 最終的な答え

| X/Y | 0 | 1 | 2 | 計 |
| ----- | ----- | ----- | ----- | ----- |
| 0 | 1/6 | 2/9 | 1/36 | 5/12 |
| 1 | 1/3 | 1/6 | 0 | 1/2 |
| 2 | 1/12 | 0 | 0 | 1/12 |
| 計 | 7/12 | 7/18 | 1/36 | 1 |

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