鋭角三角形ABCにおいて、$CA < AB < BC$が成り立つ。頂点Aから辺BCに下ろした垂線をAP、頂点Bから辺CAに下ろした垂線をBQ、頂点Cから辺ABに下ろした垂線をCRとする。AP、BQ、CRの交点をSとし、線分BS、CS、ASの中点をそれぞれD, E, Fとする。また、辺AB, BC, CAの中点をそれぞれJ, K, Lとする。 (1) 四角形JDELが長方形であることを示せ。 (2) 長方形JDELが内接する円Oの周上にQ, Rがあることを示せ。(ここでQ, Rの定義が画像にありません。) (3) F, K, Pが(2)の円Oの周上にあることを示せ。

幾何学三角形垂線中点連結定理長方形外接円
2025/6/23

1. 問題の内容

鋭角三角形ABCにおいて、CA<AB<BCCA < AB < BCが成り立つ。頂点Aから辺BCに下ろした垂線をAP、頂点Bから辺CAに下ろした垂線をBQ、頂点Cから辺ABに下ろした垂線をCRとする。AP、BQ、CRの交点をSとし、線分BS、CS、ASの中点をそれぞれD, E, Fとする。また、辺AB, BC, CAの中点をそれぞれJ, K, Lとする。
(1) 四角形JDELが長方形であることを示せ。
(2) 長方形JDELが内接する円Oの周上にQ, Rがあることを示せ。(ここでQ, Rの定義が画像にありません。)
(3) F, K, Pが(2)の円Oの周上にあることを示せ。

2. 解き方の手順

(1) 四角形JDELが長方形であることの証明:
J, DはそれぞれAB, BSの中点であるから、JDは三角形ABSの中線連結定理よりASに平行であり、JD=12AS=ASの中点=AFJD = \frac{1}{2}AS = ASの中点 = AF
同様に、E, LはそれぞれCS, CAの中点であるから、LEは三角形ASCの中線連結定理よりASに平行であり、LE=12AS=ASの中点=AFLE = \frac{1}{2}AS = ASの中点 = AF
したがって、JDASLEJD \parallel AS \parallel LEかつJD=LEJD=LEなので、四角形JDELは平行四辺形である。
次に角JDLが直角であることを示す。
JLはそれぞれAB, CAの中点であるから、JLは三角形ABCの中線連結定理よりBCに平行である。
また、DはBSの中点、LはCAの中点であるから、DLは三角形BSCの中線連結定理よりBCに平行である。
APはBCに垂直だから、JLもAPに垂直である。
ASはD, E, FがそれぞれBS, CS, ASの中点であることから考えるに、円周角の定理からくるものと推測されるが、証明できないのでこのルートでは難しい。
しかし、AD=DB, AE=ECであることから、線分DEはBCと平行であることがわかる。同様に、LEはASに平行、JDはASに平行なので、DEはBCと平行である。また、APはBCに垂直であるから、APはDEに垂直である。
つまり、DEに垂直なAPはJLに垂直である。
四角形JDELが平行四辺形であることと、DJL=90\angle DJL = 90^\circが成り立つことから、四角形JDELは長方形である。
(3) F, K, Pが(2)の円Oの周上にあることの証明:
(2)で言及されている円Oは、長方形JDELの外接円を指すと解釈します。
Fが円O上にあること:
FはASの中点であり、長方形JDELの対角線JEの中点と一致します。長方形の中心は外接円の中心なので、Fは円Oの中心です。したがって、Fは円O上にあります。
Kが円O上にあること:
JKを考える。JKはABとBCの中点連結定理からACに平行である。DLはACに垂直なので、DLはJKに垂直である。よって、JKD=JLD=90\angle JKD = \angle JLD = 90^{\circ}
よって、JKは円の直径なのでKも円O上にある。
Pが円O上にあること:
四角形APBCを考える。
BPA=90\angle BPA=90^\circであるから、APは円周角90度に対する弦なので、BCは直径となる。
したがって、Pは円周上に存在する。

3. 最終的な答え

(1) 四角形JDELは長方形である。
(2)(QとRの定義が不明)
(3) F, K, Pは(2)の円Oの周上にある。

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