確率変数 $Z$ が標準正規分布 $N(0,1)$ に従うとき、$P(|Z| \le 0.6)$ を求めなさい。

確率論・統計学確率確率変数標準正規分布正規分布確率計算
2025/3/29

1. 問題の内容

確率変数 ZZ が標準正規分布 N(0,1)N(0,1) に従うとき、P(Z0.6)P(|Z| \le 0.6) を求めなさい。

2. 解き方の手順

P(Z0.6)P(|Z| \le 0.6) は、P(0.6Z0.6)P(-0.6 \le Z \le 0.6) と同値です。
これは、標準正規分布の確率密度関数 ϕ(z)\phi(z)0.6-0.6 から 0.60.6 まで積分することで求められます。
しかし、通常は標準正規分布表を使って確率を求めます。
標準正規分布表では、P(0Zz)P(0 \le Z \le z) の値が掲載されていることが多いです。
P(0.6Z0.6)=P(0.6Z0)+P(0Z0.6)P(-0.6 \le Z \le 0.6) = P(-0.6 \le Z \le 0) + P(0 \le Z \le 0.6)
標準正規分布は原点に関して対称であるため、P(0.6Z0)=P(0Z0.6)P(-0.6 \le Z \le 0) = P(0 \le Z \le 0.6) が成り立ちます。
したがって、
P(0.6Z0.6)=2×P(0Z0.6)P(-0.6 \le Z \le 0.6) = 2 \times P(0 \le Z \le 0.6)
標準正規分布表から P(0Z0.6)P(0 \le Z \le 0.6) の値を読み取ります。多くの標準正規分布表では、P(0Z0.6)0.2257P(0 \le Z \le 0.6) \approx 0.2257 となっています。
したがって、
P(Z0.6)=2×0.2257=0.4514P(|Z| \le 0.6) = 2 \times 0.2257 = 0.4514

3. 最終的な答え

0.45140.4514

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