aとbは正の実数である。 2次関数 $y = x^2 + (2a-b)x + a^2 + 1$ のグラフをGとする。 (1) グラフGの頂点の座標を求める。 (2) グラフGが点(-1, 6)を通るとき、bの取りうる値の最大値を求め、そのときのaの値を求め、さらにグラフGが $y=x^2$ のグラフをどのように平行移動したものかを求める。

代数学二次関数平方完成グラフ最大値平行移動
2025/6/24

1. 問題の内容

aとbは正の実数である。
2次関数 y=x2+(2ab)x+a2+1y = x^2 + (2a-b)x + a^2 + 1 のグラフをGとする。
(1) グラフGの頂点の座標を求める。
(2) グラフGが点(-1, 6)を通るとき、bの取りうる値の最大値を求め、そのときのaの値を求め、さらにグラフGが y=x2y=x^2 のグラフをどのように平行移動したものかを求める。

2. 解き方の手順

(1) まず、2次関数を平方完成する。
y=x2+(2ab)x+a2+1y = x^2 + (2a-b)x + a^2 + 1
y=(x+ab2)2(ab2)2+a2+1y = (x + a - \frac{b}{2})^2 - (a - \frac{b}{2})^2 + a^2 + 1
y=(x+ab2)2(a2ab+b24)+a2+1y = (x + a - \frac{b}{2})^2 - (a^2 - ab + \frac{b^2}{4}) + a^2 + 1
y=(x+ab2)2+abb24+1y = (x + a - \frac{b}{2})^2 + ab - \frac{b^2}{4} + 1
したがって、グラフGの頂点の座標は
(a+b2,abb24+1)(-a + \frac{b}{2}, ab - \frac{b^2}{4} + 1)
よって、ア: b2\frac{b}{2}, イ: b24-\frac{b^2}{4}
(2) グラフGが点(-1, 6)を通るので、
6=(1)2+(2ab)(1)+a2+16 = (-1)^2 + (2a-b)(-1) + a^2 + 1
6=12a+b+a2+16 = 1 - 2a + b + a^2 + 1
a22a+b4=0a^2 - 2a + b - 4 = 0
b=a2+2a+4b = -a^2 + 2a + 4
bは正の実数なので、b>0b > 0
a2+2a+4>0-a^2 + 2a + 4 > 0
a22a4<0a^2 - 2a - 4 < 0
(a1)25<0(a-1)^2 - 5 < 0
(a1)2<5(a-1)^2 < 5
5<a1<5-\sqrt{5} < a-1 < \sqrt{5}
15<a<1+51-\sqrt{5} < a < 1+\sqrt{5}
ここでbの最大値を求める。
b=a2+2a+4=(a1)2+5b = -a^2 + 2a + 4 = -(a-1)^2 + 5
aは正の実数なので、0<a<1+50 < a < 1 + \sqrt{5}
bの最大値はa=1のとき b=1+2+4=5b = -1 + 2 + 4 = 5
このとき a=1a=1
したがって、bの取りうる値の最大値は5である。また、そのときのaの値は1である。
b=5, a=1 のとき、
y=x2+(25)x+1+1=x23x+2y = x^2 + (2-5)x + 1 + 1 = x^2 - 3x + 2
y=(x32)294+2=(x32)214y = (x-\frac{3}{2})^2 - \frac{9}{4} + 2 = (x-\frac{3}{2})^2 - \frac{1}{4}
y=x2y = x^2 のグラフをx軸方向に 32\frac{3}{2}, y軸方向に 14-\frac{1}{4} だけ平行移動したものである。

3. 最終的な答え

(1) 頂点の座標は (b2a,1+abb24)(\frac{b}{2} - a, 1 + ab - \frac{b^2}{4})
(2) bの取りうる値の最大値は 5, aの値は 1, x軸方向に 32\frac{3}{2}, y軸方向に 14-\frac{1}{4}

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