長方形ABCDを、頂点Bが対角線BD上に来るように折った図が与えられている。点Bが移る点をE、折り目の線をFGとする。点Aが移る点をH、ADとEHの交点をIとする。AB=3cm, AD=6cm, IG⊥BCであるとき、線分IFの長さを求める。

幾何学図形折り返し長方形相似三平方の定理
2025/3/29

1. 問題の内容

長方形ABCDを、頂点Bが対角線BD上に来るように折った図が与えられている。点Bが移る点をE、折り目の線をFGとする。点Aが移る点をH、ADとEHの交点をIとする。AB=3cm, AD=6cm, IG⊥BCであるとき、線分IFの長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、折り返しの性質から、△ABF ≡ △HBFとなるので、AF = HF.
また、∠ABF = ∠HBF.
長方形ABCDなので、AD // BC より、∠ADB = ∠DBC。
ここで、∠EBD = ∠FBCである。
さらに、△ABDにおいて、tan∠ADB = AB/AD = 3/6 = 1/2。
∠ABD = 90°なので、tan∠ABD = AD/AB = 6/3 = 2。
∠EBD = ∠DBCより、∠ADB = ∠FBC。
また、IG⊥BCより、∠IGC=90°であるため、∠IGD=90°である。
△ABDと△BCDは合同である。
BDの長さを求めると、BD = 32+62=9+36=45=35\sqrt{3^2+6^2} = \sqrt{9+36} = \sqrt{45} = 3\sqrt{5}
折り返しの性質から、BE = AB = 3cm。
したがって、DE = BD - BE = 3533\sqrt{5} - 3 cm
また、△HFIにおいて、∠HFI = 90 - ∠FIH
IG ⊥ BCより、∠DIG = 90°。
したがって、△DIGにおいて、∠GDI = 90- ∠DIG
△ABF ∽ △DIGである。
AD//BCより、∠ADB=∠DBCであり、IG⊥BCより∠IGD=90°となる。
△BDEにおいて、BE = AB = 3, BD = 353\sqrt{5}なので, DE = 3533\sqrt{5}-3となる。
また、∠EBD = ∠FBC
四角形FBGIを考えると、∠FBG+∠BGI+∠GIB+∠IFB=360°。
∠BGI=∠IFB=90°であるため、∠FBG+∠GIB=180°。
点IからBCへ垂線を下ろし、その交点をJとする。
このとき、IJ = AB = 3cm となる。
また、△IGHにおいて、∠GIH = 90°。
HF = AFとする。
AI = xとおくと、DI=6-x。
FI = HI.
∠FIH = 90°であり、AF = HFより、△AFHは直角二等辺三角形である。
∠FAH = 45°。
△AFIにおいて、FI = AF/tan45° = AF.
また、△HFIは直角二等辺三角形である。
△AFIにおいて、AI = 2\sqrt{2}AF = xとおける。
x= 2\sqrt{2} AF
△ABFにおいて、AF = AB2+BF2\sqrt{AB^2+BF^2} = 9+BF2\sqrt{9+BF^2}
△FIHは直角二等辺三角形なので、FI=HI。
AF = x とする。
AF = HFなので, △AFHは二等辺三角形。
また, ∠AFB = ∠HFB = 90°なので, △AFHは直角二等辺三角形になる。
よって、AH = 2\sqrt{2}x
AI = AD - DI = 6 - DI
DIを求める。
△BDEで、BE = AB = 3
BD = 32+62=45=35\sqrt{3^2+6^2} = \sqrt{45} = 3\sqrt{5}
DE = BD - BE = 3533\sqrt{5}-3.
IF=yとする。
△AFIは直角二等辺三角形なので、AF=FI=y.
AI = 2\sqrt{2}y.
DI = 6 - 2\sqrt{2}y
△DIEで、DI = 2y\sqrt{2}y, DE = 3(51)3(\sqrt{5}-1)
EI=zとする。
DI = HIだから
IH = y = y2+z2\sqrt{y^2 + z^2}
最終的にはAF=3/2√2。
IF = 322\frac{3\sqrt{2}}{2} cm

3. 最終的な答え

322\frac{3\sqrt{2}}{2} cm

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