赤玉3個と白玉5個が入った袋がある。台の上には玉が1つもない状態から、以下の試行を4回繰り返す。試行の内容は、袋から玉を1個取り出して台の上に置き、台の上に同じ色の玉が2個ある場合には、台の上の玉を全て袋に戻し、そうでない場合には、台の上の玉はそのままにしておく。4回の試行後、台の上に玉が1つもないのはどのような結果の場合か説明し、その確率を求めよ。

確率論・統計学確率確率分布試行事象
2025/6/24

1. 問題の内容

赤玉3個と白玉5個が入った袋がある。台の上には玉が1つもない状態から、以下の試行を4回繰り返す。試行の内容は、袋から玉を1個取り出して台の上に置き、台の上に同じ色の玉が2個ある場合には、台の上の玉を全て袋に戻し、そうでない場合には、台の上の玉はそのままにしておく。4回の試行後、台の上に玉が1つもないのはどのような結果の場合か説明し、その確率を求めよ。

2. 解き方の手順

台の上に玉が1つもない状態になるのは、4回の試行全てで同じ色の玉が2回連続で出てくる場合である。つまり、1回目に玉を置き、2回目に同じ色の玉が出てくる。その後、台の上の玉は袋に戻される。3回目に玉を置き、4回目に同じ色の玉が出てくる。その後、台の上の玉は袋に戻される。
赤をR、白をWと表すと、考えられるパターンは、(RR)(RR), (RR)(WW), (WW)(RR), (WW)(WW)の4通りである。
袋の中の玉の数は常に合計8個であることに注意する。
- (RR)(RR)の場合:
1回目:赤を引く確率は 38\frac{3}{8}
2回目:赤を引く確率は 27\frac{2}{7}
3回目:赤を引く確率は 38\frac{3}{8}
4回目:赤を引く確率は 27\frac{2}{7}
確率は 38×27×38×27=363136=9784\frac{3}{8} \times \frac{2}{7} \times \frac{3}{8} \times \frac{2}{7} = \frac{36}{3136} = \frac{9}{784}
- (RR)(WW)の場合:
1回目:赤を引く確率は 38\frac{3}{8}
2回目:赤を引く確率は 27\frac{2}{7}
3回目:白を引く確率は 58\frac{5}{8}
4回目:白を引く確率は 47\frac{4}{7}
確率は 38×27×58×47=1203136=15392\frac{3}{8} \times \frac{2}{7} \times \frac{5}{8} \times \frac{4}{7} = \frac{120}{3136} = \frac{15}{392}
- (WW)(RR)の場合:
1回目:白を引く確率は 58\frac{5}{8}
2回目:白を引く確率は 47\frac{4}{7}
3回目:赤を引く確率は 38\frac{3}{8}
4回目:赤を引く確率は 27\frac{2}{7}
確率は 58×47×38×27=1203136=15392\frac{5}{8} \times \frac{4}{7} \times \frac{3}{8} \times \frac{2}{7} = \frac{120}{3136} = \frac{15}{392}
- (WW)(WW)の場合:
1回目:白を引く確率は 58\frac{5}{8}
2回目:白を引く確率は 47\frac{4}{7}
3回目:白を引く確率は 58\frac{5}{8}
4回目:白を引く確率は 47\frac{4}{7}
確率は 58×47×58×47=4003136=25196\frac{5}{8} \times \frac{4}{7} \times \frac{5}{8} \times \frac{4}{7} = \frac{400}{3136} = \frac{25}{196}
合計の確率は、
9784+15392+15392+25196=9784+30392+25196=9784+60784+100784=169784\frac{9}{784} + \frac{15}{392} + \frac{15}{392} + \frac{25}{196} = \frac{9}{784} + \frac{30}{392} + \frac{25}{196} = \frac{9}{784} + \frac{60}{784} + \frac{100}{784} = \frac{169}{784}

3. 最終的な答え

4回の試行を繰り返した直後に、台の上に玉が1つもないのは、2回連続で同じ色の玉が出た後に、再度2回連続で同じ色の玉が出る場合である。確率は169784\frac{169}{784}

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