白玉3個、黒玉2個、赤玉1個の計6個の玉がある。 (1) 6個すべての玉を円形に並べる方法は何通りあるか。 (2) 6個すべての玉にひもを通し、輪を作る方法は何通りあるか。
2025/6/24
1. 問題の内容
白玉3個、黒玉2個、赤玉1個の計6個の玉がある。
(1) 6個すべての玉を円形に並べる方法は何通りあるか。
(2) 6個すべての玉にひもを通し、輪を作る方法は何通りあるか。
2. 解き方の手順
(1) 円順列の問題。まず、6個の玉を直線に並べる場合の数を計算する。
これは、同じものを含む順列の公式を用いる。次に、円順列の考え方を用いて、重複を排除する。
6個の玉を直線に並べる場合の数は、
通り。
円順列なので、6個並び方が同じになるものを1つと数える。
つまり、60通りを6で割るわけではない。
基準となるものを固定して考える。
例えば、赤玉の位置を固定する。
残りの5つの場所へ白玉3個、黒玉2個を並べる場合の数を考える。
通り。
(2) 輪を作る場合は、裏返すと同じ並びになるものを同一とみなす必要がある。
(1)で求めた10通りのうち、裏返して同じになるものを探す。
もしすべての並びが裏返すと異なるなら、10/2 = 5通りとなる。
具体的に書き出して考える。
白をW、黒をB、赤をRで表す。赤を固定して、残りの並びを考える。
1. WWWBBR
2. WWBWBR
3. WWBBWR
4. WBWBR
5. WBWBRW
6. WBWBRW
7. WBBRWW
8. BWWBR
9. BWBWR
1
0. BBWWR
この中で、裏返すと同一になるものがあるか確認する。
各並びの逆順を考える。
1. RBWBBW
2. RBWBWW
3. RWBBWW
4. RWBWBW
5. RWBWBW
6. RWBWBW
7. WWBRWB
8. RBWWBW
9. RWBWWB
1
0. RWWBBD
裏返して一致するものはない。
したがって、(1)で求めた10通りの中に、裏返すと一致するものはないため、10/2 = 5通りとはならない。
自己反転する並びが存在するかを調べる。しかし、異なる色の玉があるので、自己反転することはありえない。
よって、(1)で求めた10通りを2で割るという操作はできない。
10通りを反転させると別のパターンになるため、(1)の場合の数を2で割ることはできない。
10通りの並びをすべて書き出し、それらを裏返したときに重複するものがいくつあるかを調べる。
この場合は重複するものが無いので、 にはならない。
10通りがそのまま答えとなる。
または、(1)で求めたのが円順列であり、裏返した場合も同じ並びとみなす必要があるため、総数を2で割る必要があると考える。しかし、この場合は単純に2で割ることはできない。
赤を固定し、左右対称な並びが存在するかどうかを考える。
3個の白玉と2個の黒玉を左右対称に並べることはできない。
例えば、WWBBRという並びは、RWBBWWとなり、異なっている。
3. 最終的な答え
(1) 10通り
(2) 5通り