一辺の長さが1の正方形ABCDがあり、点PはAから出発する。硬貨を投げるたびに、表が出たらPは2だけ進み、裏が出たら1だけ進む。硬貨の表と裏の出る確率は等しい。 (1) 硬貨を5回投げたとき、PがAにいる確率を求める。 (2) 硬貨を10回投げたとき、PがDにいる確率を求める。
2025/6/24
## 解答
1. 問題の内容
一辺の長さが1の正方形ABCDがあり、点PはAから出発する。硬貨を投げるたびに、表が出たらPは2だけ進み、裏が出たら1だけ進む。硬貨の表と裏の出る確率は等しい。
(1) 硬貨を5回投げたとき、PがAにいる確率を求める。
(2) 硬貨を10回投げたとき、PがDにいる確率を求める。
2. 解き方の手順
(1) 5回投げてAに戻るには、合計で4の倍数進む必要がある。表が出た回数を、裏が出た回数をとすると、 かつ (kは整数)を満たす必要がある。
このとき、。よって、となる。
は0以上5以下の整数なので、またはの場合を考える。
- のとき、となり、これは不適。
- のとき、となり、。
つまり、表が3回、裏が2回出ればよい。このときの確率は、
(2) 10回投げてDにいるには、合計で (nは整数)進む必要がある。表が出た回数を、裏が出た回数をとすると、 かつ を満たす必要がある。
。よって、。
は0以上10以下の整数なので、の場合を考える。
- のとき、となり、。
- のとき、となり、。
- のとき、となり、。
それぞれの確率を計算する。
- 表1回、裏9回の確率は、
- 表5回、裏5回の確率は、
- 表9回、裏1回の確率は、
したがって、求める確率は、
3. 最終的な答え
(1)
(2)