座標平面上に2つの直線 $\ell_1: 3x+2y-39=0$ と $\ell_2: x-y-5k+12=0$ がある。 (1) 直線 $\ell_1$ と $x$ 軸の交点の $x$ 座標を求め、さらに直線 $\ell_2$ が $k$ の値に関係なく通る点の座標を求める。また、その点が直線 $\ell_1$ 上にあることを確認する。 (2) 2直線 $\ell_1$, $\ell_2$ および $x$ 軸によって囲まれた三角形ができないような $k$ の値をすべて求める。
2025/6/24
1. 問題の内容
座標平面上に2つの直線 と がある。
(1) 直線 と 軸の交点の 座標を求め、さらに直線 が の値に関係なく通る点の座標を求める。また、その点が直線 上にあることを確認する。
(2) 2直線 , および 軸によって囲まれた三角形ができないような の値をすべて求める。
2. 解き方の手順
(1)
直線 と 軸の交点は を代入して求める。
したがって、 と 軸の交点は である。
直線 を について整理する。
のとき、 の値に関係なくこの式は成立する。
直線 が の値に関係なく通る点は、 の係数を0にする条件から見つけることができる。
を で整理すると、
の値に関係なくこの式が成立するためには、
が必要になる。
この式を満たす点を求めるために、もう一つの条件が必要となる。 の恒等式という考え方を使う。
のとき、
のとき、
2つの式を連立して解く。
上の式から下の式を引くと、
となり矛盾する。
を について整理すると、
直線 が の値に関係なく通る点を求めるために、 を含まない形で表したい。
から が得られる。
したがって、 が通る点は の形式で表せる。
がこの点を通るためには、
に を代入して、
よって、
したがって、 が の値に関係なく通る点は である。
(2)
2直線 , および 軸によって囲まれた三角形ができないのは、以下のいずれかの場合である。
(a) と が平行な場合
(b) が 軸と平行な場合
(c) と の交点が 軸上にある場合
(a) と が平行な場合
より、,
より、
2つの直線が平行なとき、傾きが等しいので、
これは成り立たない。とは傾きが異なるため平行にはならない。
(b) が 軸と平行な場合
において、 の係数が0である必要があるが、係数は1なので、軸と平行になることはない。
(c) と の交点が 軸上にある場合
と の交点が 軸上にあるので、 である。
上の の点は である。
が を通るとき、
と が一致する場合も三角形ができない。しかし、 と の傾きが異なるので、 と が一致することはない。
したがって、 のとき、2直線 , および 軸によって囲まれた三角形ができない。
3. 最終的な答え
(1) アイ:13, ウ:3, エオ:15
(2) カ:5, キク:5, ケ:5