3つの直線 $x+2=0$, $x-y-4=0$, $x+7y-12=0$ で作られる三角形について、その外心の座標と外接円の半径を求めよ。

幾何学外心外接円三角形座標平面
2025/6/24

1. 問題の内容

3つの直線 x+2=0x+2=0, xy4=0x-y-4=0, x+7y12=0x+7y-12=0 で作られる三角形について、その外心の座標と外接円の半径を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、3つの直線の交点を求め、三角形の頂点の座標を求めます。次に、外心は三角形の各辺の垂直二等分線の交点であるため、2つの辺の垂直二等分線を求め、その交点を求めます。最後に、外心から三角形の頂点までの距離を計算し、外接円の半径を求めます。
ステップ1: 三角形の頂点の座標を求める
- 直線1と直線2の交点:
x+2=0x+2=0 より x=2x=-2.
xy4=0x-y-4=0 に代入して 2y4=0-2-y-4=0, よって y=6y=-6.
交点Aは (2,6)(-2, -6).
- 直線1と直線3の交点:
x+2=0x+2=0 より x=2x=-2.
x+7y12=0x+7y-12=0 に代入して 2+7y12=0-2+7y-12=0, よって 7y=147y=14, y=2y=2.
交点Bは (2,2)(-2, 2).
- 直線2と直線3の交点:
xy4=0x-y-4=0 より x=y+4x = y+4.
x+7y12=0x+7y-12=0 に代入して (y+4)+7y12=0(y+4) + 7y - 12 = 0, よって 8y8=08y - 8 = 0, y=1y=1.
x=y+4x = y+4 に代入して x=5x=5.
交点Cは (5,1)(5, 1).
ステップ2: 外心の座標を求める
三角形ABCの外心をO(X,Y)とする。外心Oは三角形の各頂点からの距離が等しい。
OA2=OB2=OC2OA^2 = OB^2 = OC^2 が成り立つ。
OA2=(X+2)2+(Y+6)2OA^2 = (X+2)^2 + (Y+6)^2
OB2=(X+2)2+(Y2)2OB^2 = (X+2)^2 + (Y-2)^2
OC2=(X5)2+(Y1)2OC^2 = (X-5)^2 + (Y-1)^2
OA2=OB2OA^2 = OB^2 より
(X+2)2+(Y+6)2=(X+2)2+(Y2)2(X+2)^2 + (Y+6)^2 = (X+2)^2 + (Y-2)^2
(Y+6)2=(Y2)2(Y+6)^2 = (Y-2)^2
Y2+12Y+36=Y24Y+4Y^2+12Y+36=Y^2-4Y+4
16Y=3216Y=-32
Y=2Y=-2
OB2=OC2OB^2 = OC^2 より
(X+2)2+(Y2)2=(X5)2+(Y1)2(X+2)^2 + (Y-2)^2 = (X-5)^2 + (Y-1)^2
(X+2)2+(22)2=(X5)2+(21)2(X+2)^2 + (-2-2)^2 = (X-5)^2 + (-2-1)^2
(X+2)2+16=(X5)2+9(X+2)^2 + 16 = (X-5)^2 + 9
X2+4X+4+16=X210X+25+9X^2+4X+4 + 16 = X^2-10X+25 + 9
4X+20=10X+344X+20 = -10X+34
14X=1414X=14
X=1X=1
したがって、外心の座標は (1,2)(1, -2).
ステップ3: 外接円の半径を求める
外心から頂点までの距離を計算する。
OA=(1+2)2+(2+6)2=32+42=9+16=25=5OA = \sqrt{(1+2)^2 + (-2+6)^2} = \sqrt{3^2 + 4^2} = \sqrt{9+16} = \sqrt{25} = 5
OB=(1+2)2+(22)2=32+(4)2=9+16=25=5OB = \sqrt{(1+2)^2 + (-2-2)^2} = \sqrt{3^2 + (-4)^2} = \sqrt{9+16} = \sqrt{25} = 5
OC=(15)2+(21)2=(4)2+(3)2=16+9=25=5OC = \sqrt{(1-5)^2 + (-2-1)^2} = \sqrt{(-4)^2 + (-3)^2} = \sqrt{16+9} = \sqrt{25} = 5
外接円の半径は
5.

3. 最終的な答え

外心の座標: (1,2)(1, -2)
外接円の半径: 55

「幾何学」の関連問題

三角形ABCの辺BC, CA, AB上にそれぞれ点P, Q, Rがあり、3直線AP, BQ, CRが1点Tで交わっている。AR:RB=2:1, BP:PC=t:(1-t)とする。 (1) CQ/QA ...

チェバの定理メネラウスの定理面積比三角形
2025/6/24

三角形ABCの辺BC, CA, AB上にそれぞれ点P, Q, Rがあり、3直線AP, BQ, CRは1点Tで交わっている。AR:RB = 2:1, BP:PC = t:(1-t)である。ただし、0 <...

三角形チェバの定理メネラウスの定理面積比
2025/6/24

問題114bは、与えられた条件から三角形ABCの面積Sを求める問題です。 (1) $b=3$, $c=4$, $A=150^\circ$のときの面積を求めます。 (2) $a=2$, $c=6$, $...

三角形面積三角比sin
2025/6/24

三角形の面積を求める問題です。114aの(1)、(2)、(3)それぞれについて、与えられた条件から三角形の面積Sを求めます。

三角形面積三角関数sin
2025/6/24

三角形ABCの面積Sを求める問題です。以下の3つの場合について計算します。 (1) $b=3$, $c=4$, $A=150^\circ$ (2) $a=2$, $c=6$, $B=120^\circ...

三角形面積三角比正弦計算
2025/6/24

ある町に、右図のような道があります。最短の道順は何通りあるか、という問題です。 (1) PからQまで行く。 (2) PからRを通ってQまで行く。

組み合わせ最短経路場合の数
2025/6/24

円 $x^2 + y^2 - 2y = 0$ と直線 $y = mx - 3$ が異なる2点で交わる時の定数 $m$ の値の範囲を求め、接する場合の定数 $m$ の値と接点の座標を求める問題です。

直線接線交点距離連立方程式
2025/6/24

三角形ABCにおいて、余弦定理を用いてcosAの値を計算する問題です。AB=4、BC=2、CA=√3 + 1、CB=√6であることがわかっています。

三角比余弦定理三角形
2025/6/24

4点A(-3, 2), B(2, -2), C(4, 3), Dを頂点とする平行四辺形において、頂点Dとなりうる点の座標を全て求める。

平面幾何平行四辺形座標ベクトル
2025/6/24

2点A$(a, b)$とB$(6, 1)$を結ぶ線分ABの中点Mの座標が$(7, -3)$であるとき、点Aの座標を求める問題です。

座標線分中点
2025/6/24