二つの不等式 $ \frac{x+3}{2} - \frac{2x-3}{3} < 3 $ と $ 2(x-1) \leq a - x $ を同時に満たす整数 $x$ がちょうど4個であるとき、定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学不等式連立不等式整数解範囲
2025/6/24

1. 問題の内容

二つの不等式 x+322x33<3 \frac{x+3}{2} - \frac{2x-3}{3} < 3 2(x1)ax 2(x-1) \leq a - x を同時に満たす整数 xx がちょうど4個であるとき、定数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、それぞれの不等式を解きます。
不等式1:
x+322x33<3 \frac{x+3}{2} - \frac{2x-3}{3} < 3
両辺に6をかけて、
3(x+3)2(2x3)<18 3(x+3) - 2(2x-3) < 18
3x+94x+6<18 3x + 9 - 4x + 6 < 18
x+15<18 -x + 15 < 18
x<3 -x < 3
x>3 x > -3
不等式2:
2(x1)ax 2(x-1) \leq a - x
2x2ax 2x - 2 \leq a - x
3xa+2 3x \leq a + 2
xa+23 x \leq \frac{a+2}{3}
したがって、二つの不等式を同時に満たす xx3<xa+23-3 < x \leq \frac{a+2}{3} となります。
この範囲に整数がちょうど4個含まれるためには、整数 2,1,0,1-2, -1, 0, 1 が含まれていなければなりません。
したがって、
1a+23<2 1 \leq \frac{a+2}{3} < 2
である必要があります。しかし、問題文は不等号に=がついているので、上限が変わります。
整数 2,1,0,1-2, -1, 0, 1 が含まれて、22が含まれないためには、
1<a+232 1 < \frac{a+2}{3} \leq 2
である必要があります。
3<a+26 3 < a+2 \leq 6
1<a4 1 < a \leq 4
整数 2,1,0,1-2, -1, 0, 1 が含まれ、11が含まれるということは
1a+23 1 \le \frac{a+2}{3}が必要です。
整数 2,1,0,1,2-2, -1, 0, 1, 2 が含まれてはならないので、
a+23<2 \frac{a+2}{3} < 2
である必要があります。
a+23=2 \frac{a+2}{3} = 2のとき、x=2x=2も含まれてしまうため条件を満たしません。
3<xa+23-3 < x \le \frac{a+2}{3}に含まれる整数が4個なので、
2,1,0,1-2, -1, 0, 1の4個です。
1<a+2321 < \frac{a+2}{3} \le 2 では条件を満たしません。
2<a+233 2 < \frac{a+2}{3} \le 3の場合、含まれる整数は、2,1,0,1,2-2, -1, 0, 1, 2となり5個になってしまうため、条件を満たしません。
したがってxa+23x \le \frac{a+2}{3}を満たす最大の整数は、11でなければいけません。
1a+23<21 \le \frac{a+2}{3} < 2
3a+2<63 \le a+2 < 6
1a<41 \le a < 4

3. 最終的な答え

1a<4 1 \leq a < 4