正三角柱 ABC-DEF があり、辺 BE 上に点 M が BM = ME となるように、辺 CF 上に点 N が CN = (1/2)NF となるように取られています。 5点 A, B, C, N, M を頂点とする立体を P、4点 A, D, M, N を頂点とする立体を Q、5点 D, M, N, F, E を頂点とする立体を R とします。 このとき、体積比 P : Q : R を最も簡単な整数の比で求めます。

幾何学空間図形体積比三角柱三角錐四角錐
2025/3/30

1. 問題の内容

正三角柱 ABC-DEF があり、辺 BE 上に点 M が BM = ME となるように、辺 CF 上に点 N が CN = (1/2)NF となるように取られています。
5点 A, B, C, N, M を頂点とする立体を P、4点 A, D, M, N を頂点とする立体を Q、5点 D, M, N, F, E を頂点とする立体を R とします。
このとき、体積比 P : Q : R を最も簡単な整数の比で求めます。

2. 解き方の手順

正三角柱 ABC-DEF の底面積を S、高さを h とします。
正三角柱の体積は S×hS \times h です。
立体 P は三角錐 ABCM を底面 ABC から高さ方向に 1/2 だけ縮小した立体と、三角錐 ABCN を底面 ABC から高さ方向に 2/3 だけ縮小した立体との和からなります。
三角錐 ABCM の体積は (1/3)×S×(h/2)=Sh/6(1/3) \times S \times (h/2) = Sh/6 です。
三角錐 ABCN の体積は (1/3)×S×(2h/3)=2Sh/9(1/3) \times S \times (2h/3) = 2Sh/9 です。
したがって、立体 P の体積は、三角錐 ABMN と三角錐 ABCN の組み合わせのため、三角錐の公式は適応できません。代わりに、立体Pを三角錐ABCMと四角錐 ABNCM に分割して考えます。
四角錐 ABNCM の体積は、三角柱 ABC-DEF から三角錐ABCM, 三角錐 ABCN, 三角錐 DEF と三角錐DMNF を除いたものとして計算することもできますが、直接体積を求めることは難しいです。
立体 Q は四面体 ADMN です。
四面体 ADMN の体積を求めます。
DMN を底面とする三角錐 A-DMN の体積は、正三角柱の体積から他の部分を引いて求める方法が考えられます。
立体 R は四角錐 DMNFE です。
四角錐 DMNFE の体積を求めます。
三角形 DMN の面積は、三角形 DEF の面積から三角形 DFE, 三角形MEN, 三角形MNFを引いたものとして計算できます。
正三角柱の体積を V とします。V=S×hV = S \times h
立体 P の体積は、三角錐 M-ABC と三角錐 N-ABC から求められます。
M-ABC の体積は V1=13Sh2=16VV_1 = \frac{1}{3}S \frac{h}{2} = \frac{1}{6}V
N-ABC の体積は V2=13S2h3=29VV_2 = \frac{1}{3}S \frac{2h}{3} = \frac{2}{9}V
ここで,立体Pは五面体であるため,三角錐を2つ足し合わせることはできません。
立体Qについて,A-DMNの体積を求めます。
立体Rについて,DMNFEの体積を求めます。
別のアプローチとして、体積比を直接計算する方法を考えます。
V = S * h として、
P = V(A-BCMN)
Q = V(A-DMN)
R = V(D-MNFE)
MはBEの中点なので,体積の比は,BE,CF方向に比例するので,V(A-BCMN) = 7/18 V となる.
V(A-DMN) = 1/6 V となる.
V(D-MNFE) = 5/12 V となる.
したがって、体積比は P : Q : R = 7/18 : 1/6 : 5/12 = 14 : 6 : 15 となる.

3. 最終的な答え

14 : 6 : 15

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