三角形PABにおいて、$\angle APB$の角度を求め、正弦定理を用いて$\frac{AB}{\sin \angle APB} = \frac{AP}{\sin \angle ABP}$の関係式を完成させる。さらに三角形PAHからPHの長さをAPと$\angle PAH$を用いて表し、最終的にPHの長さを計算する。

幾何学三角形正弦定理角度三角比計算
2025/6/24

1. 問題の内容

三角形PABにおいて、APB\angle APBの角度を求め、正弦定理を用いてABsinAPB=APsinABP\frac{AB}{\sin \angle APB} = \frac{AP}{\sin \angle ABP}の関係式を完成させる。さらに三角形PAHからPHの長さをAPとPAH\angle PAHを用いて表し、最終的にPHの長さを計算する。

2. 解き方の手順

まず、三角形PABの内角の和は180°であるから、APB=180PABABP\angle APB = 180^\circ - \angle PAB - \angle ABP を計算する。PAB=75\angle PAB = 75^\circABP=45\angle ABP = 45^\circなので、
APB=1807545=60\angle APB = 180^\circ - 75^\circ - 45^\circ = 60^\circ
次に、正弦定理より、ABsinAPB=APsinABP\frac{AB}{\sin \angle APB} = \frac{AP}{\sin \angle ABP}が成り立つ。
AB=10AB = 10APB=60\angle APB = 60^\circABP=45\angle ABP = 45^\circであるから、
10sin60=APsin45\frac{10}{\sin 60^\circ} = \frac{AP}{\sin 45^\circ}
また、三角形PAHにおいて、AHP=90\angle AHP = 90^\circなので、
sinPAH=PHAP\sin \angle PAH = \frac{PH}{AP}
PH=APsinPAHPH = AP \sin \angle PAH
PAH=60\angle PAH = 60^\circ なので、
PH=APsin60PH = AP \sin 60^\circ
10sin60=APsin45\frac{10}{\sin 60^\circ} = \frac{AP}{\sin 45^\circ} より、
AP=10sin45sin60=102232=1023=1063AP = \frac{10 \sin 45^\circ}{\sin 60^\circ} = \frac{10 \cdot \frac{\sqrt{2}}{2}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{10\sqrt{2}}{\sqrt{3}} = \frac{10\sqrt{6}}{3}
PH=APsin60=106332=10186=10326=3026=52PH = AP \sin 60^\circ = \frac{10\sqrt{6}}{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{10\sqrt{18}}{6} = \frac{10 \cdot 3\sqrt{2}}{6} = \frac{30\sqrt{2}}{6} = 5\sqrt{2}

3. 最終的な答え

APB=60\angle APB = 60^\circ
10sin60=APsin45\frac{10}{\sin 60^\circ} = \frac{AP}{\sin 45^\circ}
PH=APsin60PH = AP \sin 60^\circ
PH=52PH = 5\sqrt{2}

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