一辺の長さが2である正四面体ABCDに内接する球の中心をOとするとき、四面体OBCDの体積、球の半径、球の表面積、球の体積を求めよ。

幾何学空間図形正四面体内接球体積表面積
2025/6/24

1. 問題の内容

一辺の長さが2である正四面体ABCDに内接する球の中心をOとするとき、四面体OBCDの体積、球の半径、球の表面積、球の体積を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、正四面体ABCDの体積を求めます。
正四面体の体積VVは、一辺の長さをaaとすると、V=212a3V = \frac{\sqrt{2}}{12}a^3で表されます。
したがって、正四面体ABCDの体積は、
V=212×23=8212=223V = \frac{\sqrt{2}}{12} \times 2^3 = \frac{8\sqrt{2}}{12} = \frac{2\sqrt{2}}{3} となります。
次に、正四面体ABCDに内接する球の半径をrrとします。
四面体ABCDの体積は、4つの四面体OBCD, OACD, OABD, OABCの体積の和に等しくなります。
それぞれの四面体の体積は、13×\frac{1}{3} \times (底面積)×\times(高さ)で計算できます。
四面体OBCD, OACD, OABD, OABCの底面積はすべて正三角形であり、一辺の長さは2です。
正三角形の面積は 34a2\frac{\sqrt{3}}{4} a^2 で計算できます。
したがって、底面積は 34×22=3\frac{\sqrt{3}}{4} \times 2^2 = \sqrt{3}となります。
それぞれの四面体の高さはrr(球の半径)です。
よって、
223=4×(13×3×r)\frac{2\sqrt{2}}{3} = 4 \times (\frac{1}{3} \times \sqrt{3} \times r)
223=433r\frac{2\sqrt{2}}{3} = \frac{4\sqrt{3}}{3} r
r=2243=223=66r = \frac{2\sqrt{2}}{4\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{2}}{2\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{6}}{6}
四面体OBCDの体積は、四面体ABCDの体積の1/4なので、
14×223=26\frac{1}{4} \times \frac{2\sqrt{2}}{3} = \frac{\sqrt{2}}{6}
球の表面積SSS=4πr2S=4\pi r^2で表されます。
S=4π(66)2=4π×636=2π3S = 4\pi (\frac{\sqrt{6}}{6})^2 = 4\pi \times \frac{6}{36} = \frac{2\pi}{3}
球の体積VsV_sVs=43πr3V_s = \frac{4}{3} \pi r^3で表されます。
Vs=43π(66)3=43π66216=43π636=627πV_s = \frac{4}{3} \pi (\frac{\sqrt{6}}{6})^3 = \frac{4}{3} \pi \frac{6\sqrt{6}}{216} = \frac{4}{3} \pi \frac{\sqrt{6}}{36} = \frac{\sqrt{6}}{27} \pi

3. 最終的な答え

四面体 OBCD の体積: 26\frac{\sqrt{2}}{6}
球の半径: 66\frac{\sqrt{6}}{6}
球の表面積: 23π\frac{2}{3}\pi
球の体積: 627π\frac{\sqrt{6}}{27}\pi

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