整数 $m$ と自然数 $n$ があり、$m$ を $2n-1$ で割ると $n-1$ 余り、$2n+1$ で割ると $n$ 余る。 (1) $2n-1$ と $2n+1$ が互いに素であることを示す。 (2) $n=5$ のときの $m$ を全て求める。 (3) $m$ を $4n^2 - 1$ で割った余りを $n$ で表す。
2025/3/30
1. 問題の内容
整数 と自然数 があり、 を で割ると 余り、 で割ると 余る。
(1) と が互いに素であることを示す。
(2) のときの を全て求める。
(3) を で割った余りを で表す。
2. 解き方の手順
(1) と の最大公約数を とすると、
は を割り切る。
よって または である。
しかし、 と は奇数なので、 は奇数でなければならない。
したがって、 であり、 と は互いに素である。
(2) のとき、 で、 である。
を で割ると 余り、 で割ると 余る。
よって、ある整数 を用いて
と表せる。
より
であるから、
と は互いに素なので、 ( は整数)とおける。
したがって、 ( は整数)である。
(3) を で割ると 余り、 で割ると 余るから、ある整数 を用いて
と表せる。
より
より
より
これらより
中国剰余定理より、 なので、
より、(は整数)
より、(は整数)
よって余りは
別解:
とおく。
とすると、 より、 なので、,
したがって、
また、
で割った余りは
3. 最終的な答え
(1) と は互いに素である。
(2) ( は整数)
(3)