点 $(1, -4e^2)$ を通り、関数 $y = x^2e^x$ に接する直線の方程式を求める問題です。ヒントとして、関数 $y = x^2e^x$ 上の点 $(a, a^2e^a)$ で接することを考えればよいとあります。

解析学微分接線指数関数
2025/6/24

1. 問題の内容

(1,4e2)(1, -4e^2) を通り、関数 y=x2exy = x^2e^x に接する直線の方程式を求める問題です。ヒントとして、関数 y=x2exy = x^2e^x 上の点 (a,a2ea)(a, a^2e^a) で接することを考えればよいとあります。

2. 解き方の手順

1. まず、$y = x^2e^x$ を微分して、導関数 $y'$ を求めます。積の微分法を使うと、

y=(x2)ex+x2(ex)=2xex+x2ex=(x2+2x)exy' = (x^2)'e^x + x^2(e^x)' = 2xe^x + x^2e^x = (x^2 + 2x)e^x

2. 点 $(a, a^2e^a)$ における接線の傾きは、$y'$ に $x=a$ を代入することで得られます。つまり、接線の傾きは $(a^2 + 2a)e^a$ です。

3. 点 $(a, a^2e^a)$ を通り、傾きが $(a^2 + 2a)e^a$ の直線の方程式は、

ya2ea=(a2+2a)ea(xa)y - a^2e^a = (a^2 + 2a)e^a(x - a)
となります。

4. この直線が点 $(1, -4e^2)$ を通るので、上の式に $x=1$、$y=-4e^2$ を代入します。

4e2a2ea=(a2+2a)ea(1a)-4e^2 - a^2e^a = (a^2 + 2a)e^a(1 - a)

5. これを $a$ について解きます。まず、$e^a \neq 0$ なので、$e^a$ で割ると、

4e2eaa2=(a2+2a)(1a)-4e^2e^{-a} - a^2 = (a^2 + 2a)(1 - a)
4e2aa2=a2a3+2a2a2-4e^{2-a} - a^2 = a^2 - a^3 + 2a - 2a^2
4e2aa2=a3+2aa2-4e^{2-a} - a^2 = -a^3 + 2a - a^2
4e2a=a3+2a-4e^{2-a} = -a^3 + 2a
4e2a=a32a4e^{2-a} = a^3 - 2a
a=2a=2 がこの方程式を満たすことが分かります。
4e22=44e^{2-2}=4
232×2=84=42^3 - 2 \times 2 = 8-4=4

6. $a=2$ のとき、接点は $(2, 4e^2)$ であり、接線の傾きは $(2^2 + 2\cdot 2)e^2 = 8e^2$ です。したがって、接線の方程式は、

y4e2=8e2(x2)y - 4e^2 = 8e^2(x - 2)
y=8e2x16e2+4e2y = 8e^2x - 16e^2 + 4e^2
y=8e2x12e2y = 8e^2x - 12e^2

3. 最終的な答え

y=8e2x12e2y = 8e^2x - 12e^2

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