(2) 行列式が0にならない条件から、a の値を求めます。 (3) 求めた a の値に対して、行列 A の余因子行列を求めます。 (4) 余因子行列の転置行列(随伴行列)を求めます。
(5) 逆行列 A−1 を A−1=det(A)1adj(A) で計算します。ここで det(A) は行列式、adj(A) は随伴行列を表します。 行列式 det(A) を計算します。 det(A)=1⋅(a⋅(−1)−1⋅1)−(−1)⋅(1⋅(−1)−1⋅a)+(−a)⋅(1⋅1−a⋅a) =(−a−1)+(−1−a)+(−a)⋅(1−a2) =−a−1−1−a−a+a3 =a3−3a−2 =(a+1)(a2−a−2) =(a+1)(a+1)(a−2) =(a+1)2(a−2) 逆行列が存在するためには、行列式が0でない必要があります。したがって、
(a+1)2(a−2)=0 a=−1,a=2 A=11−1−1−1111−1 この行列式は0なので逆行列は存在しない。
A=112−121−21−1 この行列式は0なので逆行列は存在しない。
a=−1,2 のとき、逆行列が存在する。 このときの逆行列を計算するために、余因子を計算する。
C11=(2)(−1)−(1)(1)=−3 C12=−(1(−1)−1(2))=3 C13=1(1)−2(2)=−3 C21=−((−1)(−1)−(−a)(1))=−(1+a) C22=1(−1)−(−a)(a)=a2−1 C23=−(1(1)−(−1)a)=−(1+a) C31=(−1)(1)−(−a)(a)=a2−a C32=−(1(1)−(−a)(1))=−(1+a) C33=1(a)−(−1)(1)=a+1 C=−3−(1+a)a2−a3a2−1−(1+a)−3−(1+a)a+1 adj(A)=CT=−33−3−(1+a)a2−1−(1+a)a2−a−(1+a)a+1 A−1=(a+1)2(a−2)1−33−3−(1+a)a2−1−(1+a)a2−a−(1+a)a+1