この問題は、順列組み合わせに関する複数の小問から構成されています。具体的には、 * `medicine`という単語の文字を並び替える場合の数 * 最短経路を通る場合の数 * グループからの人数の選び方 * 特定の人が選ばれる場合の数 を計算する問題です。

離散数学順列組み合わせ場合の数組合せ
2025/6/25

1. 問題の内容

この問題は、順列組み合わせに関する複数の小問から構成されています。具体的には、
* `medicine`という単語の文字を並び替える場合の数
* 最短経路を通る場合の数
* グループからの人数の選び方
* 特定の人が選ばれる場合の数
を計算する問題です。

2. 解き方の手順

(5) `medicine` の文字の並び替え
* (1) 全ての並べ方:`medicine` は8文字ですが、`i`が2つ、`e`が2つあるので、8!2!2!\frac{8!}{2!2!} を計算します。
8!=8×7×6×5×4×3×2×1=403208! = 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 40320
2!=22! = 2 なので、403202×2=403204=10080\frac{40320}{2 \times 2} = \frac{40320}{4} = 10080 通り
* (2) 子音 m, d, c, n がこの順に並ぶもの:8文字を並べる順列で、子音の並び順が固定されているため、子音を区別しないものとして考えます。
まず、全て並べる場合の数は 8!2!2!=10080\frac{8!}{2!2!} = 10080 通りです。m, d, c, nの4文字の並び方は4! = 24通りですが、このうち指定された並び方は1通りなので、14!\frac{1}{4!} を掛けて計算します。
8!2!2!4!=8×7×6×5×4×3×2×1(2×1)×(2×1)×(4×3×2×1)=403204×24=4032096=420\frac{8!}{2!2!4!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(2 \times 1) \times (2 \times 1) \times (4 \times 3 \times 2 \times 1)} = \frac{40320}{4 \times 24} = \frac{40320}{96} = 420 通り
(6) 街路の最短経路
* (1) AからBまでの最短経路:AからBまで行くには、右に6回、上に3回移動する必要があります。合計9回の移動のうち、右への移動6回と上への移動3回を選ぶ組み合わせを考えます。これは 9C6_{9}C_{6} または 9C3_{9}C_{3} で計算できます。
9C3=9!6!3!=9×8×73×2×1=3×4×7=84_{9}C_{3} = \frac{9!}{6!3!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 3 \times 4 \times 7 = 84 通り **計算ミスがあります。**
9C3=9!3!6!=9×8×73×2×1=5046=84_{9}C_{3} = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = \frac{504}{6} = 84 通り。
問題文中の計算は 9!6!3!=9×8×7×6×5×4×3×2×1(6×5×4×3×2×1)×(3×2×1)=84\frac{9!}{6!3!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1) \times (3 \times 2 \times 1)} = 84
84 * 6 = 504 なので問題文中の計算結果は合っています。
* (2) PとQを通らない場合:AからBへの経路からPとQを通る経路を引きます。
AからPへは右2回、上1回なので 3C2=3!2!1!=3_3C_2 = \frac{3!}{2!1!} = 3通り。
QからBへは右4回、上2回なので 6C4=6!4!2!=6×52×1=15_6C_4 = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15通り。
PからQへは右1回、上1回なので 2C1=2_2C_1 = 2通り。
したがってAからPを経由してQを経由してBへ行く経路は 3×2×15=903 \times 2 \times 15 = 90通り。
PとQを通らないAからBへの経路は8490=684 - 90 = -6 通りとなり矛盾が生じます。
AからBまでの経路は84通りでした。
AからPまでの経路は3通り、QからBまでの経路は15通り。
AからPまでの経路は、右に2回、上に1回進む。
PからQまでの経路は、右に1回、上に1回進む。
QからBまでの経路は、右に3回、上に1回進む。
したがって、AからBまでPとQを通らずに行く経路は、AからBへの経路全体から、AからPを通ってQを通ってBに行く経路を引いたものである。
計算し直します。AからBへの最短経路は 9C3=84_{9}C_{3} = 84 通り。
AからPまでの経路は 3C2=3_3C_2 = 3 通り。
PからQまでの経路は 2C1=2_2C_1 = 2 通り。
QからBまでの経路は 4C3=4_4C_3 = 4 通り。
AからPを通ってQを通ってBに行く経路は 3×2×4=243 \times 2 \times 4 = 24 通り。
AからBまでPとQを通らずに行く経路は 8424=6084 - 24 = 60 通り。
**問題文中の解答は間違っています。**
(7) グループからの人数の選び方
* (1) 全体の選び方:A組6人、B組4人から3人を選ぶので、合計10人から3人を選ぶことになります。
10C3=10!3!7!=10×9×83×2×1=10×3×4=120_{10}C_{3} = \frac{10!}{3!7!} = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 10 \times 3 \times 4 = 120 通り
* (2) A組から2人、B組から1人選ぶ:A組から2人を選ぶ組み合わせは 6C2=6!2!4!=6×52=15_{6}C_{2} = \frac{6!}{2!4!} = \frac{6 \times 5}{2} = 15 通り。B組から1人を選ぶ組み合わせは 4C1=4_{4}C_{1} = 4 通り。したがって、全体の組み合わせは 15×4=6015 \times 4 = 60 通り。
**問題文中の解答は間違っています。**
(8) 委員の選び方
* (1) 特定の1人が選ばれる:15人から4人の委員を選ぶとき、特定の1人が必ず選ばれるということは、残りの14人から3人を選ぶことになります。
14C3=14!3!11!=14×13×123×2×1=14×13×2=364_{14}C_{3} = \frac{14!}{3!11!} = \frac{14 \times 13 \times 12}{3 \times 2 \times 1} = 14 \times 13 \times 2 = 364 通り
* (2) 特定の2人A, Bが選ばれる:15人から4人の委員を選ぶとき、特定の2人が必ず選ばれるということは、残りの13人から2人を選ぶことになります。
13C2=13!2!11!=13×122×1=13×6=78_{13}C_{2} = \frac{13!}{2!11!} = \frac{13 \times 12}{2 \times 1} = 13 \times 6 = 78 通り

3. 最終的な答え

(5)
* (1) 10080通り
* (2) 420通り
(6)
* (1) 84通り
* (2) 60通り
(7)
* (1) 120通り
* (2) 60通り
(8)
* (1) 364通り
* (2) 78通り

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