1から4までの数字が書かれた4枚の札から、同時に2枚の札を引きます。引いた札に書かれた数字のうち、大きい方の数字をXとします。このとき、Xの平均と標準偏差を求めます。

確率論・統計学確率確率分布平均分散標準偏差組み合わせ
2025/6/25

1. 問題の内容

1から4までの数字が書かれた4枚の札から、同時に2枚の札を引きます。引いた札に書かれた数字のうち、大きい方の数字をXとします。このとき、Xの平均と標準偏差を求めます。

2. 解き方の手順

まず、Xの取りうる値とそれぞれの値を取る確率を求めます。
Xは、引いた2枚の札の大きい方の数字なので、X=2, 3, 4のいずれかになります。
次に、それぞれの確率を計算します。
- X=2となるのは、{1, 2}の組み合わせの場合のみなので、確率は 14C2=16\frac{1}{{}_4C_2} = \frac{1}{6}
- X=3となるのは、{1, 3}, {2, 3}の組み合わせの場合なので、確率は 24C2=26=13\frac{2}{{}_4C_2} = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
- X=4となるのは、{1, 4}, {2, 4}, {3, 4}の組み合わせの場合なので、確率は 34C2=36=12\frac{3}{{}_4C_2} = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
ここで、4C2{}_4C_2は4枚から2枚を選ぶ組み合わせの数であり、4!2!2!=4×32×1=6\frac{4!}{2!2!} = \frac{4\times3}{2\times1} = 6です。
Xの確率分布は以下のようになります。
| X | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|
| P(X) | 1/6 | 1/3 | 1/2 |
次に、平均E(X)を計算します。
E(X)=2×16+3×13+4×12=26+33+42=13+1+2=3+13=103E(X) = 2 \times \frac{1}{6} + 3 \times \frac{1}{3} + 4 \times \frac{1}{2} = \frac{2}{6} + \frac{3}{3} + \frac{4}{2} = \frac{1}{3} + 1 + 2 = 3 + \frac{1}{3} = \frac{10}{3}
次に、X^2の平均E(X^2)を計算します。
E(X2)=22×16+32×13+42×12=4×16+9×13+16×12=46+93+162=23+3+8=11+23=353E(X^2) = 2^2 \times \frac{1}{6} + 3^2 \times \frac{1}{3} + 4^2 \times \frac{1}{2} = 4 \times \frac{1}{6} + 9 \times \frac{1}{3} + 16 \times \frac{1}{2} = \frac{4}{6} + \frac{9}{3} + \frac{16}{2} = \frac{2}{3} + 3 + 8 = 11 + \frac{2}{3} = \frac{35}{3}
次に、分散V(X)を計算します。
V(X)=E(X2)(E(X))2=353(103)2=3531009=10591009=59V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = \frac{35}{3} - (\frac{10}{3})^2 = \frac{35}{3} - \frac{100}{9} = \frac{105}{9} - \frac{100}{9} = \frac{5}{9}
最後に、標準偏差σ(X)を計算します。
σ(X)=V(X)=59=53\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{\frac{5}{9}} = \frac{\sqrt{5}}{3}

3. 最終的な答え

平均: 103\frac{10}{3}
標準偏差: 53\frac{\sqrt{5}}{3}

「確率論・統計学」の関連問題

2つのチームAとBが優勝戦を行い、先に2勝した方を優勝チームとします。最初の試合でAが勝った場合、優勝が決定するまでの勝負の分かれ方は何通りあるか。ただし、試合では引き分けもあるが、引き分けの次の試合...

確率試合場合の数
2025/6/25

3つのサイコロを投げたとき、出る目の数の和が11になる場合の数を求めます。ただし、サイコロは区別せず、目の数だけを区別します。

場合の数サイコロ組み合わせ
2025/6/25

9人を指定された人数構成のグループに分ける方法の数を求めます。 (1) 4人、3人、2人のグループに分ける方法 (2) 3人ずつ、A, B, Cのグループに分ける方法 (3) 3人ずつ3つのグループに...

組み合わせ場合の数順列組合せ
2025/6/25

男子2人と女子4人の合計6人が、 (1) 1列に並ぶとき、男子2人が隣り合う確率を求めよ。 (2) 輪を作るとき、男子2人が向かい合う確率を求めよ。

確率順列組合せ場合の数隣り合う向かい合う
2025/6/25

大小2つのサイコロA, Bを同時に1回投げます。Aの出た目の数を$a$, Bの出た目の数を$b$とするとき、$\sqrt{2a+3b}$が整数となる確率を求めます。

確率サイコロ整数場合の数
2025/6/25

大小2つのサイコロA, Bを同時に1回投げるとき、Aの出た目の数を$a$, Bの出た目の数を$b$とする。$\sqrt{2a+3b}$が整数となる確率を求めよ。

確率サイコロ平方根整数
2025/6/25

5個の文字 a, a, b, b, c から3個の文字を選んで1列に並べる方法は何通りあるかを求める問題です。

組み合わせ順列場合の数
2025/6/25

確率変数 $X$ の分散が $\frac{5}{36}$ であるとき、確率変数 $Y = 2X - 3$ の分散を求めなさい。

確率変数分散期待値確率分布
2025/6/25

8人を2人ずつの4つのグループに分ける方法の数を求める問題です。

組み合わせ場合の数順列二項係数
2025/6/25

1から7までの数字が書かれた7枚のカードから、2枚を同時に取り出したとき、2枚のカードに書かれた数字の積が偶数になる確率を求める問題です。

確率組み合わせ余事象偶数奇数
2025/6/25