媒介変数 $t$ で表された $x$ と $y$ の式 $x = \frac{2(1-t^2)}{1+t^2}$ $y = \frac{2t}{1+t^2}$ が表す曲線を求め、楕円の式 $x^2 + Ay^2 = I$ の形に表し、$A$ と $I$ の値を求める問題。 また、除外される点の座標を求める問題。

幾何学媒介変数表示楕円三角関数軌跡
2025/3/30

1. 問題の内容

媒介変数 tt で表された xxyy の式
x=2(1t2)1+t2x = \frac{2(1-t^2)}{1+t^2}
y=2t1+t2y = \frac{2t}{1+t^2}
が表す曲線を求め、楕円の式 x2+Ay2=Ix^2 + Ay^2 = I の形に表し、AAII の値を求める問題。
また、除外される点の座標を求める問題。

2. 解き方の手順

まず、x2x^2y2y^2 を計算します。
x2=(2(1t2)1+t2)2=4(12t2+t4)(1+t2)2x^2 = \left(\frac{2(1-t^2)}{1+t^2}\right)^2 = \frac{4(1-2t^2+t^4)}{(1+t^2)^2}
y2=(2t1+t2)2=4t2(1+t2)2y^2 = \left(\frac{2t}{1+t^2}\right)^2 = \frac{4t^2}{(1+t^2)^2}
x2+y2x^2 + y^2 を計算します。
x2+y2=4(12t2+t4)(1+t2)2+4t2(1+t2)2=4(12t2+t4+t2)(1+t2)2=4(1t2+t4)(1+t2)2x^2 + y^2 = \frac{4(1-2t^2+t^4)}{(1+t^2)^2} + \frac{4t^2}{(1+t^2)^2} = \frac{4(1-2t^2+t^4+t^2)}{(1+t^2)^2} = \frac{4(1-t^2+t^4)}{(1+t^2)^2}
ここで、x2+y2x^2+y^2 の計算がうまくいかないため、別の方法を試します。
x=2(1t2)1+t2x = \frac{2(1-t^2)}{1+t^2}y=2t1+t2y = \frac{2t}{1+t^2} より、三角関数の加法定理の公式を思い出します。
x=2cos(2θ),y=2sin(2θ)x = 2\cos(2\theta), y = 2\sin(2\theta) となります。
媒介変数 t=tan(θ)t = tan(\theta) とすると
cos(2θ)=1t21+t2\cos(2\theta) = \frac{1-t^2}{1+t^2}
sin(2θ)=2t1+t2\sin(2\theta) = \frac{2t}{1+t^2}
なので、
x=2cos(2θ)x = 2\cos(2\theta)
y=2sin(2θ)y = 2\sin(2\theta)
となります。
ここで、x/2=cos(2θ)x/2 = \cos(2\theta)y/2=sin(2θ)y/2 = \sin(2\theta) であるから、cos2(2θ)+sin2(2θ)=1\cos^2(2\theta) + \sin^2(2\theta) = 1 を利用すると、
(x2)2+(y2)2=1(\frac{x}{2})^2 + (\frac{y}{2})^2 = 1
x24+y24=1\frac{x^2}{4} + \frac{y^2}{4} = 1
x2+y2=4x^2 + y^2 = 4
となります。
x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 は半径2の中心が原点の円を表します。
与えられた形式の楕円の式と比較すると、A=1A=1I=4I=4となります。
次に除外される点を求めます。
x2+y2=4x^2+y^2=4において、tの値に関わらず、(x,y)(x,y)が取り得ない値を考えます。
tt がどんな値をとっても 1+t21+t^2 は0にならないので、xxyy の値が定義されないことはありません。
しかし、 t=0t=0 のとき x=2x=2 , y=0y=0ですが、ttが無限大に近づくと、xxは-2に近づき、yyは0に近づきます。
tt はすべての実数をとるので、xx は -2 から 2 の間を取り得ますが、 x=2x = -2 となる tt の値は存在しません。
t=t = \infty と考えると x=2x = -2, y=0y = 0 になるため、点 (2,0)(-2, 0) は除外されることになります。

3. 最終的な答え

ア: 1
イ: 4
ウ: -2
エ: 0

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