この2次式は、整数係数の範囲では因数分解できません。なぜなら、因数分解できるとすると、
x2−6x+7=(x−a)(x−b) となる整数 a と b が存在することになります。展開すると、 x2−(a+b)x+ab=x2−6x+7 よって、
を満たす必要があります。ab=7 を満たす整数 a,b の組み合わせは (1,7) または (−1,−7) のいずれかですが、これらの組み合わせでは a+b=6 を満たすことはありません。 そこで、解の公式を利用して、まず x2−6x+7=0 の解を求めます。解の公式は、2次方程式 ax2+bx+c=0 の解が x=2a−b±b2−4ac で与えられるというものです。
この問題の場合、a=1,b=−6,c=7 なので、 x=2(1)−(−6)±(−6)2−4(1)(7) x=26±36−28 x=26±8 x=26±22 x=3±2 したがって、解は x=3+2 と x=3−2 です。 したがって、x2−6x+7 は次のように因数分解できます。 x2−6x+7=(x−(3+2))(x−(3−2)) x2−6x+7=(x−3−2)(x−3+2)