関数 $f(x) = x \log x - x$ ($x > 1$) が与えられたとき、曲線 $C: y = f(x)$ 上の点 $(t, f(t))$ における法線が点 $(a, 0)$ を通るとする。このとき、以下の問いに答える。 (1) $a$ を $t$ で表す。 (2) $a$ が $a > e$ を満たす定数であるとき、$t$ の値がただ一つ存在し、それが $t > e$ を満たすことを示す。 数列 $\{a_n\}$ を次の条件で定める。 (i) $a_1 = 3$ (ii) 点 $(a_{n+1}, f(a_{n+1}))$ における $C$ の法線が点 $(a_n, 0)$ を通る ($n = 1, 2, 3, \dots$)。 (3) すべての自然数 $n$ に対して、不等式 $|a_{n+1} - e| < \frac{1}{2} |a_n - e|$ が成り立つことを示す。 (4) 数列 $\{a_n\}$ は収束することを示し、その極限値を求める。
2025/6/25
1. 問題の内容
関数 () が与えられたとき、曲線 上の点 における法線が点 を通るとする。このとき、以下の問いに答える。
(1) を で表す。
(2) が を満たす定数であるとき、 の値がただ一つ存在し、それが を満たすことを示す。
数列 を次の条件で定める。
(i)
(ii) 点 における の法線が点 を通る ()。
(3) すべての自然数 に対して、不等式 が成り立つことを示す。
(4) 数列 は収束することを示し、その極限値を求める。
2. 解き方の手順
(1)
より、。
点 における接線の傾きは である。
したがって、法線の傾きは である。
点 における法線の方程式は
この法線が点 を通るので、
(2)
を満たす定数 に対して、 を満たす がただ一つ存在し、 を満たすことを示す。
とおく。
なので、 となるのは のとき。したがって、 で となるのは のときである。
は で単調増加である。
のとき、
より、 となる は でただ一つ存在する。
(3)
より、点 における接線の傾きは 。
法線の傾きは である。
が を通るので
を示す。
である。すべての に対して、 であると仮定する。
である。
を示すには、 を示せば良い。
, .
(4)
より、 となる。
となるので、。
数列 は収束し、極限値は である。
3. 最終的な答え
(1)
(2) 証明は上記参照
(3) 証明は上記参照
(4) 極限値は