与えられた漸化式から、$a_n = n$ という一般項を推定し、それが数学的帰納法によって正しいことを示す問題です。代数学数学的帰納法漸化式数列2025/3/301. 問題の内容与えられた漸化式から、an=na_n = nan=n という一般項を推定し、それが数学的帰納法によって正しいことを示す問題です。2. 解き方の手順(i) n=1n=1n=1 のとき、a1=1a_1=1a1=1 となり、an=na_n = nan=n は成り立つことを示します。(ii) n=1,2,...,kn=1, 2, ..., kn=1,2,...,k (k≥1k \ge 1k≥1) のとき、an=na_n = nan=n が成り立つと仮定します。つまり、a1=1,a2=2,...,ak=ka_1 = 1, a_2 = 2, ..., a_k = ka1=1,a2=2,...,ak=k が成り立つと仮定します。この仮定の下で、ak+1=k+1a_{k+1} = k+1ak+1=k+1 が成り立つことを示します。漸化式より、ak+1=2k∑l=1kala_{k+1} = \frac{2}{k} \sum_{l=1}^k a_lak+1=k2∑l=1kal帰納法の仮定より、al=la_l = lal=l なので、ak+1=2k∑l=1kl=2k⋅12k(k+1)=k+1a_{k+1} = \frac{2}{k} \sum_{l=1}^k l = \frac{2}{k} \cdot \frac{1}{2}k(k+1) = k+1ak+1=k2∑l=1kl=k2⋅21k(k+1)=k+1したがって、n=k+1n=k+1n=k+1 のときも an=na_n = nan=n は成り立ちます。(i), (ii) より、すべての正の整数 nnn に対して、an=na_n = nan=n が成り立ちます。3. 最終的な答えan=na_n = nan=n