$x^4 - 36$ を、係数の範囲が有理数、実数、複素数のそれぞれの場合で因数分解する問題です。

代数学因数分解多項式有理数実数複素数
2025/6/25

1. 問題の内容

x436x^4 - 36 を、係数の範囲が有理数、実数、複素数のそれぞれの場合で因数分解する問題です。

2. 解き方の手順

まず、x436x^4 - 36 を因数分解します。
x436=(x2)262x^4 - 36 = (x^2)^2 - 6^2 なので、和と差の積の公式 a2b2=(a+b)(ab)a^2 - b^2 = (a+b)(a-b) を用いると、
x436=(x2+6)(x26)x^4 - 36 = (x^2 + 6)(x^2 - 6)
となります。
次に、係数の範囲を考慮して、それぞれの場合で因数分解を完了させます。
* **有理数の範囲:**
x2+6x^2 + 6x26x^2 - 6 も有理数の範囲ではこれ以上因数分解できません。したがって、有理数の範囲での因数分解は
(x2+6)(x26)(x^2 + 6)(x^2 - 6)
となります。
* **実数の範囲:**
x2+6x^2 + 6 は実数の範囲ではこれ以上因数分解できませんが、x26x^2 - 6x2(6)2x^2 - (\sqrt{6})^2 と見なせるので、再び和と差の積の公式を用いると、
x26=(x+6)(x6)x^2 - 6 = (x + \sqrt{6})(x - \sqrt{6})
したがって、実数の範囲での因数分解は
(x2+6)(x+6)(x6)(x^2 + 6)(x + \sqrt{6})(x - \sqrt{6})
となります。
* **複素数の範囲:**
x2+6=0x^2 + 6 = 0 となる複素数解を求めると、x=±6=±i6x = \pm \sqrt{-6} = \pm i\sqrt{6} となります。
したがって、x2+6=(x+i6)(xi6)x^2 + 6 = (x + i\sqrt{6})(x - i\sqrt{6}) と因数分解できます。
よって、複素数の範囲での因数分解は
(x+i6)(xi6)(x+6)(x6)(x + i\sqrt{6})(x - i\sqrt{6})(x + \sqrt{6})(x - \sqrt{6})
となります。

3. 最終的な答え

有理数: (x2+6)(x26)(x^2 + 6)(x^2 - 6)
実数: (x2+6)(x+6)(x6)(x^2 + 6)(x + \sqrt{6})(x - \sqrt{6})
複素数: (x+i6)(xi6)(x+6)(x6)(x + i\sqrt{6})(x - i\sqrt{6})(x + \sqrt{6})(x - \sqrt{6})

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