図のような台形ABCDがあり、∠C = ∠D = 90°である。CDを直径とする半円Oが辺ABと点Eで接している。AD = 3, BC = 9のとき、(1)CDの長さを求めよ、(2)斜線部分の面積を求めよ。

幾何学台形三平方の定理面積相似図形
2025/3/30

1. 問題の内容

図のような台形ABCDがあり、∠C = ∠D = 90°である。CDを直径とする半円Oが辺ABと点Eで接している。AD = 3, BC = 9のとき、(1)CDの長さを求めよ、(2)斜線部分の面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) CDの長さを求める。
まず、点AからBCに垂線を引き、交点をFとする。すると、AFCDは長方形なので、AF = CD、FC = AD = 3となる。
したがって、BF = BC - FC = 9 - 3 = 6となる。
直角三角形ABFにおいて、三平方の定理より、AB2=AF2+BF2AB^2 = AF^2 + BF^2が成り立つ。
また、AB = AE + EBである。円Oの半径をrとすると、CD = 2r、OD = OC = rである。
AE = AD = 3、BE = BC = 9であるから、AB = 3 + 9 = 12である。
したがって、122=AF2+6212^2 = AF^2 + 6^2より、144=AF2+36144 = AF^2 + 36AF2=108AF^2 = 108AF=108=63AF = \sqrt{108} = 6\sqrt{3}となる。
よって、CD = AF = 636\sqrt{3}である。
(2) 斜線部分の面積を求める。
斜線部分の面積は、台形ABCDの面積から半円Oの面積を引いたものから、三角形ADEの面積を足し、三角形BCEの面積を引いたものとして考えることができる。
台形ABCDの面積は、12(AD+BC)×CD=12(3+9)×63=363\frac{1}{2}(AD + BC) \times CD = \frac{1}{2}(3 + 9) \times 6\sqrt{3} = 36\sqrt{3}である。
半円Oの面積は、12πr2=12π(33)2=12π(27)=272π\frac{1}{2} \pi r^2 = \frac{1}{2} \pi (3\sqrt{3})^2 = \frac{1}{2} \pi (27) = \frac{27}{2}\piである。
三角形ABEの面積は、12×AB×r=12×12×33=183\frac{1}{2} \times AB \times r = \frac{1}{2} \times 12 \times 3\sqrt{3} = 18\sqrt{3}である。
斜線部分の面積は、三角形ABCの面積から扇形OCEを引いたものとして計算する。
三角形ABEの面積は、12ABr=12(3+9)33=183\frac{1}{2} * AB * r = \frac{1}{2} * (3+9) * 3\sqrt{3} = 18\sqrt{3}である。
台形の面積から半円の面積を引いた面積は、363272π36\sqrt{3} - \frac{27}{2}\piである。
斜線部分の面積は、台形ABCDの面積から半円の面積を引いた面積から、363183=18336\sqrt{3} - 18\sqrt{3} = 18\sqrt{3}
求める斜線部分の面積は、三角形ABEの面積 - 半径rの扇形 - 半径rの扇形となる。
三角形ABCの面積 = 12×12×63=363\frac{1}{2} \times 12 \times 6\sqrt{3} = 36\sqrt{3}
半円の面積 = 12π(33)2=272π\frac{1}{2} \pi (3\sqrt{3})^2 = \frac{27}{2}\pi
三角形EBCの面積は、 12×BE×CD=12×BC×h=12×AB×高さ\frac{1}{2} \times BE \times CD = \frac{1}{2} \times BC \times h = \frac{1}{2} \times AB \times 高さ
12AB高さ=12BECD\frac{1}{2}* AB* 高さ = \frac{1}{2}*BE*CD なので 12AB半径=18sqrt3\frac{1}{2}*AB* 半径 = 18sqrt{3}
三角形ABEの面積は 12ABr=183\frac{1}{2}AB*r = 18\sqrt{3}なので
18390360πr218\sqrt{3} - \frac{90}{360}*\pi*r^2

3. 最終的な答え

(1) 636\sqrt{3}
(2) 18392π18\sqrt{3} - \frac{9}{2}\pi

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